ピンタレストでは、ユーザーは興味のあることや趣味など、テーマ別に画像を「Pin(ピン)」してコレクション(ボード)を作成する。また、他のユーザーのボードを閲覧し、そのボード上で気に入ったピンを自分のコレクションに「RePin(リピン)」して楽しむこともできる。他のユーザーが収集した画像は、興味あるジャンルのボードごとにフォローすることができるので、お気に入りの写真だけを集めることができるのだ。
かといって、ピンタレストは単なる画像収集ツールではない。ピンタレストのコレクションはオフラインではなく、オンライン。それ故に、共通性がある人々のコレクションをつないでくれるのだ。興味のあるものを集めて公開し、そこから新しい出会いが生まれることもある。「ピンタレストはコミュニティだ」とシルバーマンCEOは言う。
現在、世界中の施設や著名人、企業がピンタレストを使って様々な取り組みを行っている。芸術品を整理して展示する美術館、料理レシピをジャンル別に整理して本を書く著名なシェフ、ショップやデザイナーごとに整理する必要があるアパレル業界――"整理する"行為が必要なあらゆる場所で、ピンタレストが活用されているという。
満を持しての日本展開となったピンタレストだが、日本国内のSNSはすでに飽和状態。その中でピンタレストが存在感を発揮するには、企業コラボやリアルイベントを通して認知度を上げ、FacebookやFlickr、Instagramとの違いをうまくユーザーに伝えられるかどうかにかかっているといえそうだ。