Ultrabookとしては平均的な性能
では性能面をチェックしていこう。まずは総合ベンチマーク「PCMark7」のスコアをチェックする。
評価機のCPUはCore i7-4600U、ストレージはSSDであるため、「PCMark7」では総合スコアは5000ポイントを軽く超えた。ProductivityやEntertainmentのスコアは低いが、専用GPUを持たないUltrabookとしてはかなり良好なスコアといえる。
■PCMark 7の各スコア | |
PCMark score | 5253 |
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Lightweight score | 3566 |
Productivity score | 2736 |
Entertainment score | 3713 |
Creativity score | 9700 |
Computation score | 17466 |
System storage score | 5299 |
RAW system storage score | 5111 |
次にCPU性能を「CINEBENCH R15」、ストレージ性能を「CrystalDiskMark」、3D性能を「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」の公式ベンチでチェックする。
■CINEBENCH R15の各スコア | |
CPU Multi | 236 |
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CPU Single | 88 |
Core i7搭載なので「CINEBENCH R15」のスコアに期待してしまうが、2コア4スレッドのCPUなので"Ultrabookにしてはほどほどに速い"という評価をすべきだろう。
「CrytalDiskMark」でストレージの性能(1000MB×5、ランダムデータ使用)は、シーケンシャルリードが毎秒520MBを超える快速さを発揮する一方で、シーケンシャルライトは毎秒250MB程度とやや遅い。ただし一般的なファイルの読み書きをする上で困ることはないだろう。
「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」のテストは、内蔵GPUがインテルのHD 4400であることを考慮し、解像度1280×720ドット、一番低い「標準品質(ノートPC)」設定で"快適"判定。しかし解像度をフルHDまで上げるとさすがに描画はガクガクになる。ゲーム性能はオマケ程度と考えるべきだろう。
また「bbench」でバッテリーの駆動時間も計測してみた。キーボードバックライトは3段階中の中間設定、液晶輝度50%に固定し、bbenchのWeb巡回とキーストロークを有効にして計測した(巡回サイトは今どきのサイトに変更している)ところ、約8時間53分。公称11時間に比べるとだいぶ短いが、外出先で仕事しながら移動する人にはうれしいスタミナだ。