現場に車が入れる状況であることを確認できたので、次はいよいよ車載型基地局が現場へと入る。「東京臨海広域防災公園」と「練馬区役所」「品川区役所」の3ヶ所に災害復旧班が到着。すぐに基地局の立ち上げにとりかかる。
訓練は災害時に行う手順通りに行われるので、実際に基地局を立ち上げて電波を飛ばせる状況を作れるところまで行われた。作業時間は予想していたよりもずっと早く、正確に時間を測ったわけではないが、20~30分程度だろうか。基地局が立ち上がればそのエリアの携帯電話は無事通信できるようなる。
ここで東京臨海広域防災公園の通信断が長期化するという判断が下され、可搬型基地局が搬入されることになった。代わりに東京臨海広域防災公園にあった車載型基地局は「台場区民センター」へと移動する。災害時には様々な状況が想定されるため、こうした臨機応変な対応が求められるのだ。