次期iPhone 6とiOS 8の機能面の鍵を握る「iWatch」

実際のところ、現時点で出てくる噂はディスプレイサイズやその周辺技術のものばかりで、機能面での強化部分が見えない。次期プロセッサとみられる「A8」に関するちょっとした話題や、フロントカメラにもソニー製CMOSセンサーが利用されるという話がある程度で、まだまだこれからという印象だ。

一方で、次期iOS 8やAppleのウェアラブル製品として注目を集める「iWatch」という仮称を与えられたデバイスについては多くの情報が出つつあり、おそらくはiPhone 6とiOS 8の行方を担っているのはこの「iWatch」ということになるのかもしれない。

以前に「iOS 8ではヘルスケア/フィットネスが目玉機能に、iWatch連動も - 海外報道」と題したレポートで紹介したが、次期iOS 8ではヘルスケア/フィットネスが目玉機能としてフィーチャーされ、さらに外部センサーとしてのiWatchがその中で重要な位置を占めることになるという。

実際、ここ最近はモバイル業界全体でヘルスケアやフィットネスが一大ブームとなっており、今年のMobile World Congress (MWC 2014)ではソニーやSamsungが腕時計型デバイスとスマートフォンを連動させ、クラウドアプリ上で健康管理を行うデモを大々的に披露するなど、一種のブームになっている。以前からNike+の形で同分野にコミットしているAppleが、次期アップデートでこの機能を大幅に強化してもまったく不思議ではない。

ソニー発表のリストバンド型ウェア「SmartBand SWR10」

Samsung発表のフィットネス向けスマートウォッチ「Gear Fit」

また「iWatch」について、スマートフォン連携が可能な腕時計というよりも、センサーを外部に出しつつもファッショナブルな「新しい提案の腕時計型デバイス」としたほうが、よりAppleらしく、一般にも"ウケ"がいいのではないかと考える。筆者的にはNike Fuelbandの延長にあるようなものを想像している。