シンプル、統合がウリのiMessage

AppleのiMessageが導入されたのは2011年、iOS 5のリリースと同時にサービスがスタートした。このサービスのデメリットはメッセージをやりとりすることができる相手がAppleのスマートフォン、タブレットに限られることだが、その代わりにシンプルで統合された自然な使い勝手を提供している点が魅力だ。

What's AppやFacebookなどがSMSとは別のアプリとしてインストールし、アカウントを作成して利用しなければならないのに対し、AppleのiMessageはiPhoneでログインしているApple IDを活用して認証し、特別なアカウントやアプリを使わず、電話番号といままでSMS用に使っていたiPhoneにあらかじめ入っているメッセージアプリを使って、iMessageをやりとりすることができる点がメリットだ。

iPhoneではSMSやiMessageを吹き出しのやりとりで表現しているが、自分が送る吹き出しが緑ならSMS、青ければiMessageという見分け方をしており、電話回線しかない場所やiPhoneではない相手、iMessageをセットアップしていない相手は緑のSMSとして送信される。またデータ通信やWi-Fi環境下でかつ、相手がiMessageを送受信できる電話番号であれば、iMessageとして青い吹き出しで送信される。

SMSでの送信は緑

iMessageでの送信は青

青い吹き出しでのやりとりは、送受信ともSMS料金が取られずに済むことを意味している。データ通信が不安定な場所ではSMSとして送信されてしまいお金がかかってしまう。自動切り替えになっているため、自分の置かれている通信環境次第というわかりにくさがある。しかし裏を返せば、お金がかかったとしても同じ文面を同じアプリから、電話回線を使えば必ずメッセージが届けられることも意味するのだ。