標準アプリはいくつに増えた?

スマートフォンには容量の限りアプリを追加できる。しかし我々ユーザーがスマートフォンを触る「時間」は限られており、メールや電話といった強い目的性がなく、スマートフォンを手にしている時間をアプリ同士で取り合うことになる。

開発者にとっての競争相手は、同様にアプリを製作する他の開発者だけではない。iPhoneとiOSを開発しているAppleもまた、その競争相手になる。AppleはiOSを進化させるたびに、利用率の高いアプリや新機能を追加しながら発展してきた。初代iPhoneからiOS 7への変化を見ると、ミュージックとビデオのアプリは分けられた他、ボイスレコーダーやコンパスも追加されている。またゲームセンターやPassbookといったOSの機能を利用するためのアプリがホーム画面に配置された。

追加されたアプリの1つ、リマインダーはタスク管理のアプリだ。単純なTo-Doリストを作れるだけでなく、例えば自宅や駅などの位置情報に到達したら通知をするといった機能も搭載されており、家に帰る前に牛乳を買い忘れないように、といったより実際の生活の中での便利な活用にも気を配っている。もちろん、To-Doリストアプリと同じように利用できるため、既に使っていたアプリがない場合は素直に標準のものを使う人も多いだろう。

またFaceTimeは携帯電話のデータ通信やWi-Fiを通じて、iPhoneやiPad間で無料ビデオ通話が行えるアプリだ。無料ビデオ通話のアプリといえばSkypeが有名だったが、ユーザー登録なしで利用できる手軽さや通話品質の高さから、筆者もSkypeを一切使わなくなってしまった。

その他にも、新聞や雑誌のコンテンツを購読できるニューススタンドや音声アシスタントのSiriが追加されているほか、通知センターやコントロールセンターにもアプリで実現していた機能(例えば懐中電灯)が実現されている。OSそのものにFacebookやTwitter、Flickrといったウェブサービスのログインが搭載され、写真やリンクの共有などをアプリを使わずに行える。

音声アシスタントサービス「Siri」

iOS 7から新たに加わったコントロールセンター

App Storeを起動すると、いずれも無料でダウンロードすることができる電子書籍リーダー・ストアのiBooks、Pages・Numbers・Keynoteといったドキュメント作成アプリ、iPhoto・iMovie・GarageBandの写真・ビデオ・音楽編集アプリのダウンロードが奨められる。