――そして8曲目は「Cheer for me!!」

河野「この曲は思い入れが強すぎて、一言では言い表せないですね。すごく説得力がある曲で、自分の人生を反映している曲になっているので、一番パワーを持って届けられる曲だと思います」

――河野さんの人生を反映した曲ですか?

河野「高校生のときにチアガールをやっていたので、チアの目線からみんなを応援できる曲があったらいいなと思っていたんですよ。『現在の自分』は、すごく悔しいことがあって、納得がいかないんですけど、それは間違ってないから自分を信じて歩いていこうって『未来の自分』がエールを送っている、そんな応援ソングなんですけど、3年前の自分に聴かせてあげたいです」

――3年前というとデビュー前ですね

河野「当時は本当に不安ばっかりでしたから。今でも自分を100%信じているかというと、まだまだ不安に陥るときもあるんですけど、そういった弱さも含んだ曲になっています」

――3年前の自分に言ってあげたい言葉はありますか?

河野「やっぱり、『自分にウソをつくな』ですね。取り繕うなよって。本当はそんなに良い子じゃないでしょって(笑)。そんな想いがすべて、歌詞で言うと『Yes!』にこめられています」

――9曲目の「snowdrop」は、春奈るなさんとのデュエット曲の「河野マリナ ver.」ですが、やはり一人で歌うと、イメージは変わってきますか?

河野「私の中ではまったく違う曲ですね。最初、デュエットで歌っているときは、自分の中でなかなか消化できなかったんですよ。私が歌を歌うのは、自分の気持ちを伝えるためだと思っていて、いつも自分を見てねっていう気持ちをこめて歌っているので、デュエットという形がすごく難しかった。そのあたりの気持ちを、作曲・編曲の田中(秀和)さんやMONACAの皆さんが汲んでくださって、ソロバージョンでは、すごくカッコいいアウトロを追加して、そこにコーラスを入れてくださったんですよ。そのおかげで、河野マリナじゃないと作れない世界ができたと思いますし、私自身はこのアウトロにクライマックスがあると思って歌っています」

――10曲目は1stワンマンライブのタイトルと同じ「Imperfect blue」

河野「1stワンマンライブのとき、"未完成ながらに進め"という意味をこめて『インパーフェクト・ブルー』というタイトルをつけたのですが、作詞の分島花音さんがそれを汲んで、書いてくださいました。花音さんは事務所の先輩で、イベントなどでご一緒させていただくこともあって、プライベートでも仕事でも、ずっと私のことを見ていてくださった方なので、歌詞のひとつひとつが本当に宝石のように光っていて、私の心の中をうまく表現してくださったなって思います」

――「Imperfect blue」という言葉にはどういう意味をこめていますか?

河野「未完成の"Imperfect"に"blue"なんですけど、"blue"には、憂鬱という意味もあるし、青空の青という意味もある。デビューシングルの『Morning Arch』で、青空をバックに歌っていたこともあり、"未完成な青"というのは河野マリナを言い換えた言葉でもあります」

――河野マリナは"blue"なんですか?

河野「青空が似合う活発な女の子でありたい、そして"憂鬱"なのも私ですし(笑)。あと、信号だと"blue"は"進め"じゃないですか。だから"未完成でも進め"なんですけど、私自身、まだまだ未完成なので、もっともっと成長して、もっともっと良くなっていきたい、そんな気持ちをこめています」