森林限界を越えて岩と砂の世界へ - 六合目

五合目から六合目は、意外にも植物が多い。途中で林の中を抜けていく場面もあり、富士山の豊かな自然を楽しむことができる。

五合目から六合目へ向かう道のり。野生のカモシカも生息している

富士山麓はオウムが鳴くことで知られているが、富士山自体にオウムは生息していない。見かけるのはイワヒバリやカヤクグリ程度だ。富士山の森林限界(高木が生息できなくなる高度)は2400メートルあたりで、吉田ルートではちょうど六合目にある富士山安全指導センター付近。ここから先は、ほとんど岩と砂ばかりの道を歩くことになる。

六合目から上を見上げたところ(写真左)。この日はガスが出ていて、あまり先が見えなかった。写真右は富士山安全指導センター

六合目ではどのキャリアの端末もLTE回線に接続することができた。通信速度を測ってみたところ、なぜかauの上り速度が13976kbpsと爆速。もしかすると、このあたりに通信設備が設置されているのかもしれない。ソフトバンクについては桁がひとつ少なく、LTE回線らしからぬ速度に。ちなみにソフトバンクのLTE回線については、このあともずっと150~450kbps程度の速度しかでなかった。時期的に回線設備を引き上げた後だったのかもしれない。それとも端末が原因なのかしら。

六合目(標高2390m) 計測時刻(13:15)
ドコモ 下り1422kbps/上り517kbps
au 下り6228kbps/上り13976kbps
ソフトバンク 下り356.8kbps/上り303.6kbps

山小屋でちょっとひと休み - 七合目

六合目から約60分(公式ガイドによる目安)ほど登ると七合目に到着する。ここからは山小屋が密集する地帯だ。七合目で最初にたどり着くのが「花小屋」という山小屋。ということで休憩がてら、山小屋の前にあるベンチに座って速度を計測した。

七合目のはじめの山小屋である「花小屋」

七合目、花小屋の前(標高2700m) 計測時刻(16:00)
ドコモ 下り12934kbps/上り2081kbps
au 下り8433kbps/上り14286kbps
ソフトバンク 下り443.2kbps/上り385.9kbps

下りの最高速度はドコモの12934kbpsと結構高めの速度が出ている。auは先程に続いて、またもや上りが爆速。人の多い市街地よりも高速に通信できるんじゃないだろうか。ちなみに山小屋によっては通信設備が設置されているようだ。通信速度が遅く感じたら、この付近で試してみるといいだろう。

七合目の中頃でドコモの通信設備を発見

このあたりからは険しい岩場も出てくるので、細心の注意が必要だ。筆者は普段の運動不足がたたってヘトヘトになりながら、ようやく宿泊先の「東洋館」に到着した。

筆者が宿泊した東洋館。設備が比較的新しく人気の山小屋

七合目中頃から現われる岩場。このレベルはまだまだ序の口で、結構険しい道も出てくる