5日目~6日目
この日は一日家で書き仕事である。家にいる分にはさほどiPhoneを触ることもないので気が楽だ。
……と思ったのだが、問題は夜に発生した。私はたまにランニングをするのだが、その際にiPhoneで音楽を聞きながら走るのだ。音楽くらい我慢しろよと言われそうだが、それは困る。
仕方なく、昔使っていた古いiPodを引っ張り出してきた。な、懐かしい……この企画を始めてから、「かつて使っていたんだけど、iPhoneを持ってから使わなくなったもの」がどんどん出てくる。懐かしい反面、あらゆるモノを容赦なく吸収して生活の奥深くに入り込んでいくiPhoneの恐ろしさを痛感した。人のライフスタイルは、たった一つのイノベーションでこんなにも変わってしまうものなのだ。
7日目
いよいよ企画も最終日。外出中にニュースもTwitterも見られないので、情報感度がずいぶん下がっているように感じる。しかし、それでも特に困らず生きていけるのだ。考えてみればネットで収集する情報のほとんどは自分にとってどうでもいいことなので当たり前なのだけど、iPhoneを使ってからいかに情報の波に絶えずさらされていたかを実感した。情報が多すぎるのも考えものだなあ。
そう思えば、この企画は私に大切なことを教えてくれたのかもしれない。ありがとうOさん。いつもむちゃな企画ばかり持ってくるけど、今回はそんなOさんに「人はiPhoneに頼らずとも生きていけるのだ」という大切なことを教えられた気がするよ。 そんなことを考えながら7日目を終え、晴れ晴れとした気持ちでiPhoneのロックを解除し、パズドラを起動したところで驚愕した。
……一番頼りにしていたフレンドが消えてる……!?
そう、フレンド数の上限が決まっているパズドラでは、長期間ログインできないとフレンドを解除されてしまうことがあるのだ。毎日ログインが当たり前のパズドラの世界では、1週間もログインしなかった私は、もはや失踪したものと思われてしまったのかもしれない。
Oさん、前言撤回します。
私はiPhoneがないと生きていけません。