1970年代後半に巻き起こった"恐竜ブーム"を背景に、円谷プロダクションが新企画として放った"恐竜シリーズ"といわれる3部作が、円谷プロ50周年を記念してDVD化! その第1弾として、初のビデオソフト化となった『恐竜大戦争アイゼンボーグ』が2013年6月21日よりリリース開始となっている。
『恐竜探険隊ボーンフリー』(1976年・NET系)に続く作品として登場した『恐竜大戦争アイゼンボーグ』(1977年・テレビ東京系)は、前作から一転、恐竜が人間を襲うという設定が採用され、立花善と立花愛の兄妹愛を軸にストーリーが展開。さらに中盤以降、巨大ヒーロー"アイゼンボー"が登場するなど、見どころ満載の作品となっている。
本作は、ドラマパートがアニメ、特撮パートが実写で撮影されるなど、『ボーンフリー』同様、アニメと実写の融合した映像としても注目された作品。そこで今回は、本作のDVD化を記念して、アニメパートを支えた声優陣、立花善役の上恭ノ介と立花愛役の麻上洋子の二人に、あらためて作品の魅力などを振り返ってもらった。
上恭ノ介と麻上洋子が語る『恐竜大戦争アイゼンボーグ』
――1970年代後半に放送された『恐竜大戦争アイゼンボーグ』がDVD化されますが、放送以降もお二人はお会いになったりはしましたか?
麻上洋子「今回お会いしたのが『アイゼンボーグ』以来なんですよ」
上恭ノ介「35年振りかな?」
――久しぶりにお会いしてみていかがですか?
上「全然変わってなくてビックリしましたよ。もしかしたら杖とかついているかもって思ったけど(笑)」
麻上「本当に変わってないですね(笑)。何だか同窓会みたいでうれしくなりました」
――それでは作品についてお伺いしますが、上さんは『アイゼンボーグ』の前に放送された『恐竜探険隊ボーンフリー』に続いての出演になります
上「それまでから何作か声優として仕事はしていましたが、『ボーンフリー』はレギュラー作品としては初めてに近かったので印象深いです。『ボーンフリー』も恐竜は実写でしたが、コマ撮りのアニメーションだったんですね。それに対して、『アイゼンボーグ』は完全に実写。リアリティが数段上だったので、すごく驚いた記憶があります」
――麻上さんは出演が決まったときいかがでしたか?
麻上「今まで演じてきた役よりもパワフルな女の子だったので、ちょっとはじけた演技ができるかなって楽しみにしていました」
――パワフルな役柄を演じてみたかったですか?
麻上「いろいろな役にチャレンジしたかったので、これまでとは違った役柄を演じられるのがうれしかったんですよ」
――当時、麻上さんといえば『宇宙戦艦ヤマト』のヒロイン・森雪のイメージが強かったですからね
麻上「観ていた方はその印象が強かったでしょうね。ちょっと可憐な感じの」