満を持して登場したSurface Proだが、最大の特徴ともいえるWindows 8の現状はどうなっているのだろうか。
Windows本部業務執行役員本部長・藤本恭史氏によると、Windows 8は現在、世界で1億ライセンスを突破したという。ただし、Windows 8の役割はデバイスやデベロッパー、ソフトウェアなど様々な形でのエコシステムを変えていくことであり、1億ライセンスというマイルストーンもまだ道半ばであると語った。
では現時点でのコンピュータ市場はどのような状況になっているのか。藤本氏が示した図によると、デスクトップPCやノートPCといったトラディッショナルなタイプのPCは、若干の増減こそあるものの2010年から安定的に出荷が続いており、大きな変化は見られない。
一方でタブレットは急激な伸びを見せており、さらに輪をかけて伸びているのがスマートフォンとなっている。ここから藤本氏は、「ユーザーの需要がモバイルコンピューティングにシフトしているのであれば、我々もPCの定義を変えて、モバイルコンピューティングを加速させる形でWindowsを進化させていかなければならない」と述べ、「PC市場は死んでいくと言われる方もいるが、PCの定義自体がお客様の要望によってどんどん変わっていく。そうやってトレンドに合わせて変化することが我々の戦略であり、Surfaceはモバイルコンピューティングに合わせて進化したデバイスだ」と、Surface誕生の経緯について解説した。