小セル化とビッグデータの活用

渋谷、銀座などの都市部にトラフィックが集中してしまう問題に関しては、基地局の小セル化を行い、対応できるトラフィックのキャパシティを上げる対策を行っている。また小セル化を行うことで生じる電波干渉問題に対しては、大規模なクラウド基地局を設置することで対応している。孫社長によれば「この規模の大きさで展開するクラウド基地局は世界初」という。

大規模なクラウド基地局を設置する(写真右)。制御装置(BBU)と各基地局を光ファイバーでつなぐシステムで、電波干渉の調整が容易にできる利点がある

ソフトバンクでは月間6億件におよぶビッグデータを分析することで「何曜日のどの場所のどの時間帯が電波が混むのか」「どのキャリアのどの機種が、どのくらいの接続率なのか」などの詳細な情報を得ている。この情報をもとに、電波の管理および改善を行っているという。その結果、「パケ詰まりをしにくい、世界で最高レベルのスマホの接続率を実現できた」と孫社長は言葉に力をこめた。スマホの通信速度に関しても、No.1であることが第3者機関を通じて確認できたと繰り返して強調した。

スマホパケット接続率(全国)、スマホ通話接続率(全国)ともにソフトバンクがNo.1を獲得している

「スマホ時代のつながりやすさNo.1」をアピールする

孫社長は「日本のソフトバンクユーザーの皆さんは、世界で最先端の通信サービスを利用できるということになります。この世界最強のネットワークを利用できる端末を、本日発表します」とまとめると、製品の紹介を始めた。