女性の手元を彩るSHEEN
―― 想定する女性像ってあるんですか? 色によってこんな女性におすすめしたい、とか。
中村氏「SHEEN自体は20代半ばから後半の女性をイメージしているんですが、どちらかというとかわいい系の女性かしら」
岸野氏「そうですね。バイカラーやマルチカラーはかわいい印象なので、例えば雑誌なら、働く20代の女性向け雑誌の読者さんに少し寄った感じでしょうか」
稲月氏「といっても、基本的なデザインがカジュアルからオフィスまで合うようになっているので、TPO的にも世代的にも、お使いいただける幅はすごく広いと思いますよ」
稲月氏「また、今回の広告はマルチカラーをメインに制作しています。カシオらしさといえば、革新的な技術を活かした製品作りだと思うんですが、SHEENってその技術力に女性らしいデザインを融合させることに成功したブランドじゃないかなと。その意味でも、今回の代表的なモデルといえばマルチカラーでしょう、ということで…」
中村氏「実は比較的年齢層が高めの方にもたくさん使っていただいているんです。その世代には、ラベンダーフェイスのアピール度が高いみたいです」
西澤氏「一番人気はバイカラー、次に中島美嘉さんがCMなど着用されているマルチカラーですね。ピンク好きな女性が多いこともありますが、バイカラーのみバンドの中ゴマにピンクゴールドがあるので、アクセサリーの色味を問わないという部分も大きかったのかもしれません」
―― CMのビジュアルやカタログなどのテキストなどで工夫した点はありますか。
稲月氏「機能の便利さをイラストでアピールしました。単語だけの説明だと『難しそう、私じゃ使えないかも』と思われる方がいらっしゃるので、共感しやすい例や提案をしつつ、分かりやすく伝えるように心がけています」
稲月氏「例えば、電波ソーラーなら『電波を自動受信して時刻合わせができるし、電池の交換も不要』という説明を入れたりしました。ビジュアル的には、20代の女性がSHEENと一緒に時を重ねて美しくなってほしいという願いを込めつつ、ポイントになるスワロフスキーの輝きとクリスタルのきらめきを重ねて強調しました」
西澤氏「パッケージのジュエリーボックスも、クリスタルを意識したカッティングの透明ボックスになっているんですよ」
中村氏「雑誌でもそうですが、男性誌だと機能を詳しく紹介するスペック重視なところがありますよね。でも、女性にはライフスタイルの提案が重要な気がするんです。ですから、SHEENもそういうスタンスで行きたいですね」
全員「(肯く)」
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