最強構成時のマシンパフォーマンスは?

では次に、LaVie G タイプLのベンチマーク結果を紹介しよう。先述の通り、本機はすべて最上位のパーツを選択した最強構成だ。カスタマイズ時の選択パーツによって結果が異なる点に注意していただきたい。

試用機の主なスペック

CPU Intel Core i7-3740QM(2.70GHz)
メモリ DDR3-1600 16GB(8GB×2)
グラフィックス Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)
ストレージ 1TB SATA HDD+32GB SSD(キャッシュ用)
OS Windows 8 Pro 64bit

まずはWindows 8の快適さを表わす指針「Windowsエクスペリエンスインデックス」のスコアから。CPUの処理能力を表わす「プロセッサ」は「7.9」、メモリの性能を表わす「メモリ」は「7.9」、デスクトップの描画性能を表わす「グラフィックス」は「6.5」、ゲームにおける3D描画性能を表わす「ゲーム用グラフィックス」は「6.5」、ストレージ性能を表わす「プライマリハードディスク」は「5.9」という結果になった。

試用機のWindowsエクスペリエンスインデックスのスコア

Windows 8での最高スコアは「9.9」なので、CPUとメモリのスコアはかなりの好結果であることがわかる。グラフィック性能についてもCPU内蔵のIntel HD Graphics 4000が利用されていることを考慮すれば納得のスコアだ。もっとも低いのがストレージの「5.9」だが、この値はHDD搭載機では最高スコアにあたる。これより高いスコアを目指すなら、SDDに換装するほかない。各スコアは全体的に高いので、Windows 8を快適に利用できるだろう。

マシンの総合的な性能を計測する「PCMark7」と「PCMark Vantage」では、以下の様な結果となった。

PCMark 7 v1.4.0の値

PCMark score 4950
Lightweight score 4421
Productivity score 4289
Creativity score 7825
Entertainment score 3943
Computation score 18027
System storage score 1681

PCMark Vantage(64bit) v1.2.0.0の値

PCMark score 8780
Memories Score 6106
TV and Movies Score Failed
Gaming Score 12268
Music Score 9369
Communications Score 14750
Productivity Score 7313
HDD Score 7763

ISRTによるキャッシュSSDを搭載しているとは言え、HDD搭載機ではやはりストレージ系テストのスコアが低めだ。そのため全体のスコアも低くなっているが、なかには突出しているスコアも見受けられる。特にCPUとGPUの性能を表わすPCMark7の「Computation score」が高く、クアッドコアCPUと16GBメモリの恩恵が出ているといったところだろう。

また、「CrystalDiskMark」でストレージのパフォーマンスをチェックしたところ、ランダムリードが格段に早くなっていた。

試用機の「CrystalDiskMark」ベンチマーク結果(左)。SSDによるキャッシュがないHDD(5400回転/分)に比べ(右)、ランダムリードが高速だ

最後に「BBench」によるバッテリ駆動時間のテスト結果を紹介しよう。Windows 8の電源プランを「省電力」に設定した状態で、無線LAN経由でネットに接続。10秒ごとのキー入力と60秒ごとのウェブアクセスを有効にしてテストを行ったところ、3時間30分でバッテリ残量が0%に達し休止状態となった。

カタログ上での駆動時間はJEITA測定法で約4.8時間(Core i7-3740QMのフルHDモデルの場合)となっているが、これは液晶輝度20cdなど、極端な省電力設定を行った上でネットに接続せずにMPEG動画を再生し続けた場合の結果。無線LANを利用した現実的な利用状況で3時間30分駆動するなら、据え置き用途のデスクノートなら十分な結果だ。

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