続いて、基本スペックとベンチマーク結果を紹介しよう。CPUはIntel Core i5-3337U(1.8GHz)、メモリはPC3-12800 4GB、グラフィックスはIntel HD Graphics 4000(CPU内蔵)だ。

このほかストレージには、500GBのSATA HDD(5,400rpm)と、キャッシュ用の32GB SSD(mSATA)を内蔵している。この「SSDアシスト・ハードドライブ」により、映像や写真などをたっぷり保存するための容量を確保しつつ、Windowsの起動を高速に行えるという。実際に起動時間などを測ってみると、次のようになった。比較対象がないのでピンと来ないかもしれないが、ストレスなく利用するには十分の数値だ。

起動時間 15.5秒
シャットダウン 22.2秒
スリープへ移行 4.6秒
スリープから復帰 5.2秒
休止状態へ移行 14.3秒
休止状態から復帰 14.1秒

WIndowsエクスペリエンスインデックスは、最低のサブスコアが「グラフィックス」の「4.7」で、あとの数値は画面写真の通りだ。グラフィックス以外のサブスコアは、本機のスペックや価格を考えると、総じて高いといってよいだろう。スコアが高いというよりは、コストパフォーマンスが高いといったほうがよいかもしれない。

Windowsエクスペリエンスインデックス

総合ベンチマークテストの「PCMark7」と「PCMark Vantage」(64bit版)の結果は以下の通りだ。特にスコアが低い項目は見あたらず、インターネットの閲覧から文書作成など、オールマイティにこなせるだろう。

■ PCMark 7 ■ PCMark Vantage 64bit
PCMark score 4001 PCMark Score N/A
Lightweight score 3760 Memories Score 4365
Productivity score 3386 TV and Movies Score N/A
Creativity score 6640 Gaming Score 6878
Entertainment score 3115 Music Score 7213
Computation score 14435 Communications Score N/A
System storage score 3963 Productivity Score N/A
HDD Score 7755

バッテリベンチマークの「BBench」では、無線LANで60秒ごとにWebサイトにアクセスし、10秒ごとにキー入力を行う設定でテストを行った。結果は3時間41分で公称の約5時間には至っていないが、家の中で作業場所を変えたいというときでも、数時間なら気軽に移動できる。

指定した時間中は外部電源に接続していても、バッテリからの電力を利用する「HPピークシフト」機能を標準で装備

ちなみにバッテリについては、付属の「AC Power Control」というアプリで、「HPピークシフト」機能が利用可能だ。あらかじめ指定した時間中は、外部電源に接続していてもバッテリ駆動する機能だ。たとえば13時から17時を設定しておくと、その時間中はバッテリ駆動になる(バッテリがなくなった場合は外部電源が使われるが、充電はされない)。

電力消費が増える日中はバッテリ駆動で発電の負荷を減らし、電力消費が減る夜間に充電するという考え方だ。電力消費の平均化に家庭でも貢献でき、電気料金が安くなる夜間に充電するので、多少なりとも電気代の節約になる嬉しい機能だ。

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