持ちやすい曲面デザインを採用した本体
それではさっそく外観やインタフェース類から見てみよう。本体を手にしたときの第一印象は、まず「薄い」ということ。Ultrabookの基準を満たしており、21mm厚のフラット状のデザインをしている。本体サイズW386×D259×H21mm(ゴム足部を含めた高さは23mm)が大きいので、より薄さが目立つという一面もある。重量は約2.1kgで思ったほど軽くないが、普段は据え置きで利用して、たまに移動する程度なら苦になることもない。
きょう体に細かい曲面が多用されているのも、目を引くところだ。四隅だけでなく、キーボードやタッチパッド周辺も、ゆったりとした「R」を描いている。ぱっと見、15.6型液晶のUltrabookとしてやや幅広に感じるのは、この曲面のせいもあるだろう。樹脂製のボディは、ときにチープに見えてしまうこともあるが、手になじみやすい曲面はポップさを打ち出している。トップカバーとパームレスト部分には、傷に強い「HP Imprint」テクノロジーを採用。本体色には「スパークリングブラック」という、光沢感ときらめき感のあるカラーが採用されている。
バッテリが着脱可能なことも特徴の1つだ。Ultrabookはバッテリの交換が不可能なことが多いので、珍しいのではないだろうか。バッテリがへたっても好きなときに交換できるのは、安心面で大きなポイントだ。PCを長く使いたいと考えているユーザーにとって、メリットになるだろう。バッテリは4セルタイプで、公称の駆動時間は約5時間(実測値は後述する)。直販サイトで7,980円(税込)で購入可能だ。
インタフェースはUSB 3.0×2基、USB 2.0×1基、2in1メディアスロット(SD/SDHC/SDXCメモリーカード、マルチメディアカードに対応)、HDMI出力、音声入出力などのほか、92万画素のWebカメラ「HP TrueVision HD WebCam」や、ALTEC LANSINGブランドのステレオスピーカーなどを搭載している。通信機能は、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0だ。光学ドライブは搭載していないが、必要十分といってよいだろう。
なお、インタフェースの多くは本体の右側に配置されている。右手でマウスを操作していてUSB 3.0ポートや2in1メディアスロットを使おうとすると、USBケーブルやUSBメモリがマウスの操作範囲と干渉したり、スペース面で窮屈に感じるかもしれない。