Officejet 150は、PCからでもUSB接続の複合機として利用できる。ここではWindows 7環境にセットアップした場合を紹介しよう。特に変わったソフト類はなく、プリンタドライバ、スキャナドライバ、インクメンテナンスなどを行うツールボックスといった内容だ。また、初回の標準セットアップではインストールされないが、ファイリングソフトの「HPドキュメントマネージャ」も同梱されており、必要に応じて追加できる。

プリンタドライバには3つのタブがあり、通常は「印刷機能のショートカット」タブだけでこと足りる。ここには「通常印刷」や「写真印刷(フチ無し)」、「高速印刷/エコノミー印刷」などのプリセット設定が登録されており、印刷データに見合った設定を選ぶだけでよい。プリセット設定を選んだあとも、同じ画面で用紙サイズ、用紙の種類、印刷品質、印刷の向きを変更できる。

スキャナドライバはTWAIN準拠で、「HP Scan」という単独のスキャンツールも用意されている。HP Scanでは、ファイル形式や解像度を指定したスキャン、スキャンデータの保存、メールやWordなどアプリケーションへの転送といった操作が可能だ。OCR機能も備え、原稿の文字部分をテキストデータ化できる。ただし、OCRを適用して検索可能なPDFファイルで保存できない点が悔やまれる。

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プリンタドライバの「印刷機能のショートカット」タブ。通常はここだけで印刷設定が完了する

プリンタドライバの「機能」タブ。この画面でしか設定できない内容はほとんどなく、滅多に使わない

TWAIN準拠のスキャナドライバ。設定や機能が分散しており、少々使いにくい。画質調整もヒストグラムかトーンカーブにしてほしかった。とはいえ、Officejet 150の性格を考えると色重視のスキャンはまず行わないだろうから、大きな問題はないだろう

単独のスキャンツール「HP Scan」のメイン画面と(写真左)、「ドキュメントの詳細設定」(写真右)。「プレビュースキャンを表示する」が有効だとTWAINドライバを使用、無効だと直接スキャン/出力となる

「ツールボックス」では、インク残量やバッテリ残量の確認、インクカートリッジの調整、Bluetoothのデバイス設定などを行う

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