インタフェースはUSB 2.0、Bluetooth 2.0、PictBridge(デジタルカメラ接続用)で、ネットワークインタフェースは持たない。ノートPCやUltrabookと一緒に持ち運んで外出先で使うことを考えると、無線LANを持たないのは残念だ(PCと無線LANで直結できるWi-Fiダイレクト対応だとなお良かった)。ただ、印刷だけならば、Bluetooth接続で行える。
インクカートリッジは、顔料ブラック(672ノズル)と、染料シアン/マゼンタ/イエローが一体となった3色カラー(600ノズル)の2本だ。顔料ブラックを、染料フォトシアン/フォトマゼンタ/フォトブラックの一体型カートリッジ(600ノズル)に交換することで、高品位な染料6色フォト印刷にも対応できる。印刷解像度は最大4,800×1,200ドットだ。
インク周りで意外と助かるのは、2本のインクカートリッジのどちらかが切れても、もう一方だけで印刷できる「インクバックアップ印刷」機能。カラーカートリッジが切れた場合はブラックのみでグレースケール印刷、ブラックカートリッジが切れた場合は3色カラーの合成で黒を出力する。
本体の左側面にはSD/SDHCメモリーカードスロットがあり、デジタルカメラ画像のダイレクト印刷にも対応する。ダイレクト印刷に使える用紙とレイアウトは、L判フチなし、2L判フチあり、A4用紙にL判サイズで4コマ、A4用紙に2L判サイズで2コマ、A4用紙にインデックスという5種類だ。
用紙のハンドリングだが、まずコピー/スキャナの原稿は前面からセットするタイプのADFだ。ADFとはいっても、1枚単位のセットとなる。本体サイズや機構的に、これは仕方ないところだろう。印刷用紙の給紙は後面トレイで、容量は普通紙で50枚、フォト用紙で5枚、封筒で3枚となっている。排紙は前面だが、用紙を受け取るトレイがないため、狭い設置場所で使うときは印刷後の用紙が落ちないように注意が必要だ。
本体の操作は、2.36型のタッチパネル液晶で行う。ホーム画面は「コピー」「スキャン」「写真」(ダイレクト印刷)となっており、どれか1つを選んで次の画面で実行する。印刷品質など何らかの設定を変更する場合は、もう1階層たどることになるが、機能がシンプルなのでメニュー構成も分かりやすい。その他、インク残量やバッテリ残量の確認、印刷ヘッドの調整、Bluetooth関連といったセットアップメニューが用意されている。
スキャナ部分のイメージセンサーは光学600×600ドットのCISで、スキャンデータをSDメモリーカードやUSBメモリへダイレクト保存できる。保存形式はPDFかJPEGだ。コピー機能は拡大縮小(25~400%)のみ、印刷用紙サイズもA4のみとシンプル。
次ページ: もちろんPCと接続しても使える |