もうひとつの大きな特徴は、Wi-Fi搭載とアプリケーションに関する機能だ。簡単に説明すると、NEX-5RにはWi-Fiネットワークへのアクセス機能が搭載されており、Wi-Fi経由でスマホやタブレットに接続、写真をそのままコピーして大きな画面で閲覧できる。もちろん、そこから任意のSNSにアップロード、あるいはメールで送信するといったことも可能。さらに「PlayMemoreis Camera Apps」というWebサービスからアプリをダウンロードして、カメラ本体にインストールすることにより、カメラの機能を後から追加できるという楽しみもあるのだ。

メニューボタン(とボタンには書かれてはいないが)を押して表示されるメニュー画面。今回から「アプリケーション」が新たに追加された

アプリケーションメニューには、インストールされているアプリが表示される

スマホやタブレットとの連携機能を利用するには、まず、スマホやタブレット側に「PlayMemories Mobile」というアプリをインストールする必要がある。PlayMemories MobileはiOS版とAndroid版が用意されており、それぞれApp Store、Google Playからダウンロード可能。もちろん、ソニー製以外のスマホでも動作する。「PlayMemoreis Camera Apps」のアプリは、2012年11月20日現在「ピクチャーエフェクト+(プラス)」「スマートリモコン」「ダイレクトアップロード」など、有料アプリ2本を含む計6本がラインナップ。

オンラインアプリストア「PlayMemoreis Camera Apps」にカメラからアクセスした状態

新しくラインナップに追加されたアプリは、「NEW」のタブで確認できる。こまめにチェックしよう!

多くの人が関心を持つのは、何といっても「ダイレクトアップロード」だろう。APS-Cならではの高品質写真をカメラから直接SNSにアップロードしたい人は多いはずだ。なお、ダイレクトアップロードは現在、FacebookとPlay Memories Online(ソニーが運営するオンラインアルバムサイト)の2つのアップロード先をサポートしている。え? 少ない、ですって? いや、まぁ確かにそれは否めないけれど、Facebookが対応しているのは大きいでしょ。

ダイレクトアップロードでは、まず画像を選択

説明を入力。「ソニーのNEX-5Rで撮影しました」の文字列は最初から入っている

ちなみに、アップロードされる画像を見たところ960×640pix(アスペクト3:2の場合)にリサイズされていた。……と、それはいいのだが(もう少し小さくてもいい)、最大の問題は、カメラからアップロードする際、日本語の説明が入力できない点だ。NEX-5Rのソフトウェアキーボードは現時点で英数字しか対応していないのである。

デフォルトで「ソニーのNEX-5Rで撮影しました」の文字列が入ってはいるが、Facebookでさえ高画質写真をと考えるヘビーユーザーなら、やはりオリジナルの説明とともにアップロードしたいことだろう。そのためには、現在のところ、NEX-5Rで写真をアップロード後、スマホかPCでFacebookにアクセスして説明を編集しなおすしかない。

だが、希望はある。具体的な配信日は未定ながら、日本語入力用アプリ「POBoxキーボード」の配信が予定されているからだ。公開されているデザインを見る限り、英数字よりキーも大きくなりそう。推測変換もぜひ欲しい。一刻も早い配信開始を待ちたいところだ。

説明を入力する場合、画面がキーボードに切り替わる。日本語入力は将来的に対応する予定

Facebookにアクセス。キーボードからログイン情報を入力するが、アンダーバーなど特殊な文字列はやや入力が難しい

実際にFacebookへアップロードした状態