液晶(DLP)プロジェクタの最新製品
液晶(DLP)プロジェクタでは、世界初の短焦点・大画面フルHDプロジェクタをうたう"ゲーミング"用途のプロジェクタ「W1080ST」が新発表された。フルHD(1920×1080ドット)の映像を、1メートルの短焦点で65.7インチの大画面でスクリーンに投影できるというハイエンドプロジェクタだ。発売時期は2013年Q1中が予定されている。
"ゲーミング"とする理由だが、フルHDの高品質画像を投影できるというだけでなく、短焦点であることが、そのポイントとなっている。ゲームプレイでのプロジェクタ利用の実際を考えると、プレイヤーと画面の間にプロジェクタを設置できた方が都合が良い。例えばXbox 360のKinectやPS3のMove、Wiiのリモコンといったモーションコントローラの利用中を想像して欲しいのだが、一般的な数メートルの焦点距離のプロジェクタでは、プレイヤーの後方に設置する必要があるので、天井設置工事などしないでそのまま置いただけでは、プレイヤーの影がスクリーンに落ちてしまいゲームプレイに支障をきたす。
W1080STで象徴的なように、BenQはプロジェクタを用いた大画面ゲーミングの発展に力を入れている。今回の製品説明会の会場でも、このW1080STのほか、発表済み最新製品であるフルHDプロジェクタ「W1070」と、小型プロジェクタ「GP10」のあわせて3機種のデモンストレーション展示を行っていたが、それぞれ現行コンソールゲーム機と接続しての、ゲーム体験のメリットをアピールしていた。なお、上記3機種とも日本発売の予定があり、GP10が2012年12月中、ほか2機種も2013年の2月以降に順次投入の予定だそうだ。参考までに北米市場での価格はW1080STが1299ドル、W1070が1099ドル、GP10が799ドル。
国内発売の予定もあるので、上記3機種の仕様も簡単にまとめておきたい。
W1080STは、投写方式はDLPで、画素数は1920×1080ドット、投写距離と投写サイズは1メートルで65.7インチ、輝度は2000ルーメン、コントラスト比は10000:1、映像入力端子はD-Sub×1/HDMI×2/コンポジット×1/Sビデオ×1/コンポーネント×1、スピーカー内蔵で出力は10W、本体サイズ/重量はW312×D244×H109mm/2.85kg。ほか1280×800ドットで投写時は120Hzの垂直リフレッシュレートを実現でき、3Dステレオ映像も見ることができる。
W1070は、投写距離と投写サイズが2メートルで79インチとなるほかは、W1080STと同等のスペックを持ち、本体サイズ/重量はW312×D244×H109mm/2.65kg。GP10は、投写方式はDLPで、画素数は1280×800ドット、投写距離と投写サイズは1メートルで40インチ、輝度は550ルーメン、コントラスト比は10000:1、映像入力端子はD-Sub×1/HDMI×1/コンポジット×1、スピーカー内蔵で出力は3W×2、本体サイズ/重量はW220×D177×H61.8mm/1.5kg。