1996年に発売されて以来、世界中で高い注目を集めるカプコンの人気タイトル「バイオハザード」シリーズは、ゲームという枠にとらわれず、幅広いメディア展開が行われており、今年9月にはポール・W・S・アンダーソン監督の手によるミラ・ジョヴォヴィッチ主演の実写映画『バイオハザードV : リトリビューション』が公開され、大きな話題を呼んでいる。

さらに10月4日には最新ゲームタイトル『バイオハザード6』が発売されるなどさらなる盛り上がりを見せる中、10月27日(土)よりフルCG長編作品の第2弾となる『バイオハザード ダムネーション』が公開される。

「バイオハザード」シリーズのフルCG長編作品第2弾『バイオハザード ダムネーション』は10月27日(土)公開

2008年に公開された前作『バイオハザード ディジェネレーション』は、2週間・全国3館という限定公開だったにも関わらず、観客動員33,000人、興行収入4,300万円という驚異的なヒットとなり、Blu-ray/DVDも全世界で累計160万本を超えるセールスを記録している。

その続編として期待のかかる『バイオハザード ダムネーション』だが、その劇場公開にあたり、本作のプロデューサーであり、「バイオハザード」シリーズのゲーム開発にも長く関わってきたカプコンの小林裕幸氏が語ったメッセージを紹介しよう。

小林裕幸プロデューサーが語る『バイオハザード ダムネーション』

――『バイオハザード ダムネーション』がいよいよ公開となります

本作のプロデューサーを務める小林裕幸氏。「バイオハザード」シリーズのほか、「デビルメイクライ」シリーズや「戦国BASARA」シリーズ、『ドラゴンズドクマ』など数々のゲームを手掛けていることでもおなじみ

小林裕幸氏「今年は1月に『バイオハザード6』を発表して、発売までまだまだ時間があるなって思っていたんですけど、あっという間に発売日を迎えていて……。『ダムネーション』も実は2009年に制作が始まっていて、けっこう長いなと思っていたらもう公開で(笑)」

――制作は2009年から始まっているんですね

小林氏「2008年の秋に前作の『ディジェネレーション』が公開されて、年末にDVDが発売された。そのDVDが売れたので、次をやりましょうって話になりました。なので、前作が成功する前から決まっていたわけではなく、ちゃんと結果が出てから始めた。前作の成功があってこその今作というわけです。それで神谷(誠)監督と相談して、年明けの2009年から会議を始めた。なので、ちょうど3年半ぐらいですね」

――その間に実写版も並行して動いているわけですよね

小林氏「実写に関しては、『2』からアソシエイト・プロデューサーとして参加しているのですが、あくまでも監修業務ということで、あがってきた脚本をもとに話し合いをして、撮影をみて、あとはプロモーションに協力するぐらいですね」

――さらに今回はゲームも作っているわけですから、かなり大変だったのではないですか?

小林氏「『バイオハザード』に関しては3つですけど、そのほかに『ドラゴンズドグマ』も作っていましたし、『戦国BASARA』もあった……『戦国BASARA』はドラマがあったり、舞台があったりだったので、もうめちゃくちゃですよね(笑)」

――とはいえ、小林さんが忙しいのは今年に限ったことではないような

小林氏「いや、それでもやっぱり今年は異常です。もちろん、去年からこうなることはわかっていたことなんですけどね」

――しかし、やはり今年は『バイオハザード』の年といっていいでしょう

小林氏「『バイオ』は、2005年に『4』を作った後、現場を一度離れていたんですけど、映画を作ったり、2009年ぐらいから『6』を作り始めたりしていたので、今年だけが大変だったというわけでもないんですよね。ただ、『6』に関してはずっと隠していたので、今年の活動が特に目立っているのだと思います」

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