4G LTEの強み
ところで、「4G LTE」とは、どの程度のハイスピードを享受できる高速通信サービスなのか。石川氏はその点について説明した。
4G LTEは、9月21日の時点で下り最大75Mbpsの高速通信が行えるサービスだ。ただし、開始当初は下り最大37.5Mbpsで提供されるエリアもある両輪運用となり、37.5Mbpsエリアのほうが多いという。この点については、順次75Mbpsに切り替えていき、2013年前半には下り最大112.5Mbps超とし、来年度末までには150Mbpsまで引き上げていく方針だ。
次に、石川氏は、同サービスでは通信速度の高速化のみならず、最新の高速CSフォールバック技術を導入し、電話も高速化するとの説明を行った。これにより発信してから着信までの時間が短くなる。具体的には、一般的なLTEが約8秒かかるとして、4G LTEでは約4秒ですむという。
また、顧客からの要望が多いというスマートフォンの電池持ち対策についても考慮しており、電池利用の効率的な対策も紹介された。従来のCDMA方式では携帯端末から電話(1x)、データ通信(EVDO)の2つに対し、交互に電波をチェックしていたが、4G LTEではLTE電波のみをチェックすることで、電池もちが向上するという。緊急地震速報、緊急速報メールについても、通信を効率化することで省電力化が行われているとのことだ。