――おそらくボツになったフレーズもあるかと思うんですが、それはどんなものだったのでしょうか。
土屋 結構ありますね。ファミレス編とか作ろうかとも考えたんですよ。ですが、これがまたターゲットが狭いこと、狭いこと。本当に狭かったんですよ。
サイゼリヤバージョンなんてのを考えて車掌ボイスで「ミラノ風ドリアはまだこないんですか?」的なものも採用しようかと思ったんですけど、よく考えると、ちょっとどうかなと。
それから、アプリに「鼻毛が出ています」っていう言葉があるんですけど、この一歩上を行くと、「口がくさいです」ってのも考えられるんですよ。けれど「口がくさいです」っていうのは、相手を罵倒する表現にもなりますよね? だから、まずいなと。そうした観点からのチョイスにも悩みましたね。
――作り終えていかがですか?
土屋 自分で言うのもなんですが、いいバランスになったと思います。RucKy君に試作版を作ってもらえて、それを友達に触ってもらえてアドバイスを生かせたのかなと。 あとはRucKy君の発注してくれたイラストが素晴らしかったんですよ。これが鉄道愛だけのメンバーで考えると、あの脱力感のあるイラストはできなかったと思うんですよ。
それからイラストの口パク。アプリではイラストに描かれた人間の口がパクパク動くようになっているんですけど、そういう細かいアイデアもRacKy君がいたからこそできたわけで、今回はいろいろと運命のめぐり合わせだと思っています。
まあ、いろいろとにかく大変でしたけどね。リリース後に、女子大生が「ダァシェリエス、クソワロタwwwwwwwwwwww」なんて反応していたのを見て、「何ていいことをしたんだ、俺は!」と思っちゃいましたね。いゃあ、本当につくって良かったと思っています(笑)。
RacKyGAMES 僕はかなりのミーハーで、学生の頃から土屋さんのことをテレビで見ていたので、一緒に仕事できたことが嬉しいってことくらいです(笑)