――ところで制作段階で一番苦労したのはどんなところですか?

タイトルとコンセプトをどう寄せるのかに迷ったと話す土屋氏

土屋 アプリタイトル、それからスタンスも含めて、鉄道好きをターゲットにしたおバカな路線の「ダァシェリエス」にするのか、車掌ボイスを楽しむ、まっとうかつ一般の人向けの「ドア閉まります」というタイトルにするかで、最後の最後まで悩みました。 「ダァシェリエス」にしたら、タイトルだけでどんなアプリなのか、子供にはわからないだろうなと思ったんですよ。

それでも結局は「ダァシェリエス」寄りのコンセプトでアプリを作っていくことになったんですけど、アプリ起動後のファーストビューが車掌のイラストじゃまずいんじゃないかとか、いろんな悩みを抱えたんですよね。

――つまりどういうことでしょうか?

土屋 「ダァシェリエス」でいくと、鉄道好きを意識してアプリをつくっていことになりますけど、最初からクライマックスの車掌がでてきてしまうのはどうかなあと。

でも、居酒屋編がファーストビューに出てきても、一体何のアプリなのかわからない、というのも避けたかったんです。ファーストビューでつまらないと判断されると問答無用に削除されちゃいますから。コンセプトにしろコンテンツの順番にしろ、それを決めていくのが一番難しいところでした。

RucKyGAMES 実は試作版も作ったんですけど、試作版ではファーストビューがランダム表示だったんですよ。最終的には車掌編を表示することで固定しましたけど。

――RucKyGAMESさんはいかがでしょうか?

「ぐんまのやぼう」が大当たりしたRucKyGAMES氏

RucKyGAMES そこまで大変なことはなかったんですよね。できるだけ要望を反映させようと思っていたことくらいで。むしろ、このアプリの制作期間中に「ぐんまのやぼう」っていう自分の作ったアプリが当たって、そっちにかかる仕事で忙しくなったんですよ。そちらのほうが大変でした(笑)。