Aspire S5には、比較的高性能なパーツが搭載されている。CPUにはIvy Bridge世代のIntel Core i7-3517U(1.9GHz)を採用。超低電圧版でTDPが17Wと消費電力が低いが、そのぶん動作周波数も抑えられている。ただし、ターボ・ブーストによって動作周波数が最大3.0GHzまで引き上げられるので、処理の遅さを感じる場面は少ないだろう。さらにHyper-Threadingテクノロジーに対応して最大4スレッドで動作可能なため、マルチコア対応の処理では威力を発揮できる。

メモリは4GB(PC3-12800 4GB×1、最大4GB)を搭載。増設に対応しない点は残念だが、4GBあればネット閲覧や文書作成といった一般的な用途なら十分だろう。ストレージには、2台の128GB SSDをRAID 0でまとめて高速化した256GBのSSDを採用している。RAID 0構成のSSDが優れているのは、単体のSSDよりも高速なアクセスが可能な点。そのぶん価格を上昇させている側面はあるだろうが、マシンパワーを求める人にはオススメの構成だ。

ストレージには、2台の128GB SSDをRAID 0でひとつにまとめた256GB SSDを搭載している。試用機には台湾Lite-On ITの「CMT-128L3M」が搭載されていた

また、インタフェースとしてThunderbolt端子が用意されているのも特徴的だ。Thunderboltは規格値で転送速度が10Gbpsと、USB 3.0(5Gbps)の2倍、USB 2.0(480Mbps)との比較なら約20倍の速度を誇る。実際の転送速度は規格値より低くなるが、それでも従来の機器に比べてはるかに高速だ。Ivy Bridge世代の新機能としてチップセットがThunderboltに対応しており、次世代の高速インタフェースとして注目されている。まだThunderbolt対応機器は少なく、一部の外付け型HDDなどにとどまっているが、今後さまざまな機器で利用されることになるだろう。通信機能は、IEEE802.11a/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0だ。

本体前面にインタフェース類はない

本体の右側面にはヘッドフォン端子のみを配置

本体の左側面には、電源ボタンとメモリカードスロット。対応メディアはSD/SDHC/SDXC/MMCで、スロットカバーはダミーカード式

付属品も多くお買い得感満点 !

Aspire S5は付属品も充実している。周辺機器やアクセサリーを買い足す必要がないのは、うれしい心配りだ。付属しているのは専用カバーとBluetoothマウス、USB接続の有線LANアダプタ(100BASE-TX対応)、HDMI-アナログRGB(D-Sub)変換アダプタなど。中でも専用カバーはモバイル用途で、マウスは普段から頻繁に使うだけに、あると便利だ。

Aspire S5がぴったり納まる専用カバー。重量は実測値で186g

付属のBluetoothマウス

USB接続の有線LANアダプタ(100BASE-TX対応)

HDMI-アナログRGB(D-Sub)変換アダプタ

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