ボディは、曲面を多用した丸っこいデザインだ。前モデルのEOS Kiss X5と比べた場合、全体のシルエットラインが若干変わり、ボタンやグリップの形状、内蔵マイクの位置なども変更されている。サイズはほぼ同じで、本体重量は515gから520gへとわずかに重くなった。

液晶モニターには、3型ワイドで約104万ドットのTFTを採用する。上下左右に可動するバリアングル機構を従来モデルから受け継ぎながら、新たに静電容量方式のタッチパネルに対応。ワンタッチでAF測距点を指定したり、タッチシャッターによってAF合焦と同時にシャッターを切ることができる。また、メニューやクイックメニューによる各種機能の選択、再生時の画像送り、拡大再生などもタッチ操作で行える。タッチの反応はキビキビとしていて快適だ。不要ならタッチパネルを使用せず、従来と同じように十字キーを使って各種の設定を切り替えることももちろんできる。

タッチシャッターを「する」にセットすると、画面にタッチしてシャッターを切ることができる

クイックメニューの各項目をタッチ操作で素早く設定することもできる

さらに、もうひとつの進化のポイントは、連写の速度が秒間3.7コマから秒間5コマにスピードアップしたこと。連続して撮影できる枚数は、JPEGで30枚、RAWで6枚、RAW+JPEGで3枚となる。RAWでは枚数がかなり減ってしまうものの、スピード自体は中級機「EOS 60D」の秒間5.3コマに迫る性能だ。また、1コマ撮影の際の、シャッターのフィリーングも軽快で心地よい。シャッター音はEOS Kiss X5のやや高い音とは異なり、やや低めの音だ。

ボディ上部には、自動または手動でポップアップするストロボを内蔵する

記録メディアは、SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカードに対応

電源はリチウムイオン充電池。ファインダー撮影では約440枚、ライブビュー撮影では約180枚の撮影ができる