飛躍的な性能アップを遂げたノートPCは、持ち運んで外出先で使われるのはもちろんのこと、オフィスや家庭でメインマシンとして利用されることも増えてきた。メインストリームの座を奪われる形となったデスクトップPCの中には、20インチ前後のディスプレイを搭載し、テレビ・レコーダー機能を付加したAVマシンとして、新たな存在理由を模索しているモデルが多い。この5月に発表された富士通の2012年夏モデルも、デスクトップPC「ESPRIMO」の3シリーズのうち、2シリーズがTV機能を搭載したモデルとなった。

今回は、それらの中でも、第3世代のIntel Core i7-3610QMを搭載した注目モデル「ESPRIMO FH56/HD」の使い勝手をチェックする。いまやデスクトップPCを選ぶにあたってのチェックポイントとなりつつある"テレビ・レコーダー機能"を中心にレビューしていこう。

「ESPRIMO FH56/HD」。カラーバリエーションは写真のルビーレッド以外にスノーホワイト・シャイニーブラックがある

■主な仕様   [製品名]  ESPRIMO FH56/HD    [CPU] Intel Core i7-3610QM(2.30GHz)    [チップセット] Mobile Intel HM76 Express    [メモリ]  8GB    [ストレージ]  約2TB SATA HDD    [グラフィックス]  Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)    [ディスプレイ]  21.5型ワイド(1,920×1,080ドット)    [サイズ/重量]  約W518×D175×H410mm(最小傾斜時)/約6.9kg    [OS]  Windows 7 Home Premium SP1 64bit版    [店頭予想価格]  21万円台半ば   
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