家族で楽しめるAndroid 3.2搭載エントリータブレット

日本エイサーの「ICONIA TAB A200」は、家族みんなで楽しめる「ホームタブ」をコンセプトとしたAndroidタブレットだ。10.1型ワイドの液晶ディスプレイを搭載し、プロセッサにはNVIDIA Tegra 2(1GHz)を採用。標準価格で34,800円というお手頃さが魅力だ。実売価格では、2万円台で販売している店舗もある。この値段であれば、自分用や家族用に購入を検討する人も多いだろう。そこで今回は、この家庭向けお手ごろタブレット「ICONIA TAB A200」について、特徴と使い心地を解説しよう。

「ICONIA TAB A200」(写真はメタリックレッドモデルの「ICONIA TAB A200-S08R」)

■主な仕様 [製品名] ICONIA TAB A200-S08シリーズ [OS] Android 3.2(Honeycomb) [CPU] NVIDIA Tegra 2 モバイルプロセッサ(1GHz) [メモリ] DDR2 1GB [ストレージ] 8GB SSD [ディスプレイ] 10.1型ワイドWXGA(1,280×800ドット)、マルチタッチ対応 [バッテリ駆動時間] 約8時間(HDビデオ再生時) [本体サイズ/重量] W260×D175×H12.4mm/約710g [店頭予想価格] 34,800円

低価格モデルながら質感&実用性の高いボディ

まずは、ICONIA TAB A200の本体デザインを見てみよう。本体サイズはW260×D175×H12.4mmで、B5用紙とほぼ同じ大きさである。10.1型タブレットとしては標準的で、誰でもなんなく使えるサイズと言えるだろう。

液晶ディスプレイには、マルチタッチ対応の静電容量式タッチパネルを採用している。解像度は1,280×800ドットで、720pのHD動画も問題なく視聴できるサイズだ。カタログでは視野角の広い「ワイドビューアングル」とされているが、実際に斜めから見てみるとあまり広いようには感じられなかった。光沢タイプのディスプレイは光が映り込みやすいため、やはり正面から視聴するほうがいいだろう。映像はやや青みがかかった印象を受けるが、気になるレベルではない。むしろ、低価格モデルでこれだけ発色がよければ十分だ。

光沢タイプの液晶ディスプレイは10.1型で、解像度は1,280×800ドット、マルチタッチ対応だ。写真では画面を直接撮影したので色味をうまく再現できていないが、まったく問題ない発色

本体背面は「acer」ロゴのみを配したシンプルなデザインだ。用意されているボディカラーはチタニウムグレーとメタリックレッドの2種類。ボディ部分にはラバー風のコーティングが施され、サラサラとした手触りが心地いい。ラバーの効果で光沢も抑えられているため、シックで高級感のある雰囲気だ。

グリップ感を高めるドットパターンも施されている。手にしたときにすべりにくいのはもちろん、指紋や油脂による汚れが目立ちにくいというメリットもある。さらにラバー風のコーティングには傷を目立ちにくくする効果もあるので、使い込んでも経年劣化を感じさせないだろう。

本体背面はロゴのみのシンプルなデザイン。用意されているカラーはチタニウムグレーとメタリックレッドの2種類(写真はメタリックレッド)。グリップ感の向上と汚れの目立ちにくさを両立する背面のドットパターン

本体の重量は約710gで、片手で長時間使うにはやや重いが、10.1型タブレットとしては一般的な重さだ。もっとも、ワンランク上の高価なタブレットと比べれば確かに重いが、それでもせいぜい100~180g程度の違いである。実際には、あまり気になるレベルではないだろう。

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