ICONIA TAB A200のカメラ機能は、フロント部分に搭載された200万画素のカメラのみだ。液晶ディスプレイ上部に配置されているため、基本的にはビデオチャットなどで自分撮り用に利用する。

液晶ディスプレイを外側に向ければ、ごく普通のカメラ機能として撮影できないこともないが、撮影状態を液晶画面で見られない。このため、AFを合わせられなかったり、ピントのズレ、露出のバランスがおかしいなどの不具合が生じやすい。画素数も200万程度なので、写真撮影用に使うには厳しいだろう。

ICONIA TAB A200のフロントカメラで無理やり撮影。200万画素では精細さが表現されず、潰れてしまっている部分も多い

明るい屋外ではフォーカスが外れると白飛びしやすく、思うような写真は撮りにくい

デジタルズームは8倍まで対応するが、画質はそれなりだ

こちらは屋内で撮影した画像。やはりピント合わせが難しいものの、露出やホワイトバランスは正常だ

次に、バッテリ性能を見てみよう。ICONIA TAB A200のバッテリ駆動時間は、カタログ値で8時間。ただしこれはHD動画を再生し続けた状態で、ネットに接続していると約7時間とのことだ。

実際のバッテリ駆動時間をテストするために、ディスプレイの明るさとボリュームを半分程度に設定し、無線LANに接続した状態でYouTubeの動画を再生し続けたところ、7時間44分でバッテリ切れとなった。思ったよりも長持ちした印象だ。これだけ長いあいだ駆動するなら、精神的にも余裕を持って使えるだろう。ただし、アプリの動作状況などによって駆動時間は変化するので、あくまでも目安として考えていただきたい。

ちなみに、ACアダプタは着脱式のコネクタを利用するユニバーサル仕様だ。海外で利用する場合は、コネクタを複数持ち歩くといいだろう。

2012年5月30日・追記
日本国内の製品版では、日本向けのコネクタが1つのみ同梱されます。

コネクタ部分が着脱可能なユニバーサル仕様ACアダプタ(写真左)。日本で使うプラグコネクタを装着し、100円玉と並べてみた(写真右)。大きさのイメージがつかめるだろうか

ちなみに本体の厚みはこんな感じ

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