撮像素子には新開発した有効1,210万画素の4/3型Live MOSセンサーを、画像処理エンジンには「Venus Engine(ヴィーナスエンジン) VII HD2」をそれぞれ搭載する。これらの新センサーと新エンジンによって、前モデルに比べて高感度のノイズ量が約3割低減したという。実写では、クリアな色再現と細部までのくっきりとした解像感の高さを確認できた。解像感については、カメラ側だけでなく、電動標準ズームレンズの光学性能のよさといえる。
高感度についても良好で、ISO800くらいまではノイズがあまり気にならず、用途によってはISO1600でも実用的といえる。
発色傾向を調整する機能としては「フォトスタイル」を搭載。標準的な色合いとなる「スタンダード」のほか、より鮮明な色合いの「ヴィヴィッド」や、より落ち着いた色合いの「ナチュラル」など計7モードを選択できる。
トータルとしては、コンパクトデジカメと大差ない小さくて軽いボディでありながら、コンパクトデジカメよりも数段以上美しい画質を得られる点が特に気に入った。注意したいのは、電子ビューファインダーが非搭載で、オプションでも装着できないこと。その点さえ納得できれば、レンズ交換式カメラの入門用として幅広いユーザーにオススメしたいカメラだ。
ISO感度の比較。上段左から順にISO160/200/400/800、下段左からISO1600/3200/6400/12800で撮影。撮影モード:絞り優先AE(F11) / 露出補正:-0.7 / WB:オート / レンズ:「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」 |