ベンチマークスコアも良好

続いてベンチマーク結果を紹介しよう。まずWindowsエクスペリエンスインデックスの結果は、プロセッサが「6.3」、メモリが「5.9」、グラフィックスが「5.7」、ゲーム用グラフィックスが「6.2」だった。注目はSSDの性能を表わす「プライマリハードディスク」の「7.9」で、2012年4月現在では最高値である。グラフィックスがもっとも低いが、これはデスクトップの描画性能を表わす指針なので、あまり気にすることはないだろう。

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

マシンの総合的な性能を計測する、「PCMark7」と「PCMark Vantage」(64bit版)の結果は以下の通り。

■ PCMark 7 ■ PCMark Vantage 64bit
PCMark score 3528 PCMark Score 10454
Lightweight score 3782 Memories Score 6184
Productivity score 2940 TV and Movies Score 4238
Creativity score 6666 Gaming Score 8143
Entertainment score 2581 Music Score 13049
Computation score 8598 Communications Score 9948
System storage score 5294 Productivity Score 12811
HDD Score 43727

動作周波数を抑えた超低電圧CPUを使っているにも関わらず、高めのスコアが出ている。PCMark 7やPCMark Vantageのスコアは、ストレージ性能の影響が割と大きいため、Aspire M3が搭載する高速SSDが効いているのだろう。個別のスコアでは、「PCMark Vantage」の「HDD Score」が非常に高い。ネット閲覧や文書作成では問題ないのはもちろん、軽めの3Dゲームなら快適にプレイできるだろう。

バッテリ駆動時間の計測は、BBench(海人氏作)を利用した。Windows 7の電源プランは「バランス」、液晶ディスプレイの明るさは「50%」に設定。無線LAN経由で1分ごとにネットにアクセスし、10秒ごとにキー入力を行なう設定でテストしたところ、7時間48分という結果となった。カタログ値で約8時間とされているので、ほぼその通りの結果だ。ちなみにスタンバイ状態のままだと、最大80日間は状態を保持できるという。光学ドライブを搭載しながら、これだけの長時間駆動が可能なのは注目に値する。

確かな使いやすさと安心感が魅力のUltrabook

「Aspire M3」の実売価格は100,000円前後で、Ultrabookの中では一般的な部類と言える。しかし、大きくて見やすい液晶ディスプレイや入力しやすいキーボード、DVD再生やソフトのインストールに利用できる光学ドライブなど、初心者でも気軽に使える「安心感」を備えるUltrabookというのが、Aspire M3の大きな魅力だ。もちろん、セカンドマシンとして利用するのもアリだろう。これまで15.6型のノートPCといえば、大きくて重い据え置き型マシンのイメージが強かったが、Aspire M3は"Ultrabook"の新しい指針を示す1台となるかもしれない。

型番 M3-581T-H54U
ディスプレイ 15.6型ワイド光沢(1,366×768ドット)、LEDバックライト、200cd/平方メートル
OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit版
CPU Intel Core i5-2467M(1.60GHz)
チップセット Mobile Intel HM77 Express
グラフィックス Intel HD Graphics 3000(CPU内蔵)
メモリ 4GB
ストレージ 256GB SSD
サウンド機能 ドルビーホームシアター V4
ステレオスピーカー
Webカメラ 130万画素 Acer Crystal Eye HD Webカメラ
主なインタフェース Gigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0+HS
USB 3.0、USB 2.0×2、HDMI、ヘッドホン/スピーカー出力
バッテリ駆動時間 約8時間
本体サイズ W376.4×D253×H19.7~20.7mm
重量 約2.16kg(内蔵バッテリ含む)
店頭予想価格 100,000円前後
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