搭載されているCPUは、超低電圧版のCore i5-2467M(1.60GHz)。TDPが17Wとかなり低いが、そのぶん動作周波数が抑えられている。しかし、Hyper-Threadingテクノロジーに対応して最大4スレッドで動作可能なため、マルチコア対応の処理では威力を発揮するだろう。グラフィックス機能は、CPU内蔵のIntel HD Graphics 3000を利用する。
メモリは4GB(DDR3-1333MHz、2GB×2)で、最大6GBまで増設可能。ストレージは256GBのSSDだ。ちなみに試用機では、SSDに台湾Lite-On ITの「LMT-256M3M」が搭載されていた。読み込み速度は公称で520MB/秒、書き込み速度は430MB/秒と、かなり高速なパーツが使われているようだ。
光学ドライブは2層書き込み対応のDVDスーパーマルチドライブ、通信機能はGigabit Ethernet対応有線LANとIEEE802.11b/g/n対応の無線LAN、Bluetooth 4.0+HSだ。OSはWindows 7 Home Premium 64bit版が採用されている。
メーカー独自の機能として、スリープや休止状態から高速に復帰する「Acer Instant On」や、復帰後の無線LAN接続を高速化する「Acer Instant Connect」に対応。試しに起動時間とスリープからの復帰時間を計測してみたところ、電源オフの状態からようこそ画面が消えるまでに12.6秒、スリープから元の画面に戻るまでに2秒程度しかかからなかった。SSDを利用することで起動時間や復帰時間は短縮化されるが、これらの技術によっても大幅に短縮されていると言えるだろう。
またサウンド面のこだわりも見逃せない。本体底面の左右にはステレオスピーカーが配置され、サウンドの臨場感をアップする「Dolby Home Theater v4」に対応。実際にオンオフを切り替えるとわかるが、音の広がり方がまったく変わる。ボリュームが低くてもクリアでハッキリと聞こえるので、映画やゲームを楽しみたい人にもオススメだ。
利用時の動作音はほぼ皆無だ。3Dゲームや動画のエンコードなどを行なうとファンの音が聞こえてくるものの、ネット閲覧や文書作成時はまったく気にならない。また細かい点だが、ACアダプタが外れると「ピッ」という警告音が再生される点にも注目したい。いつの間にかバッテリ切れになっていたという事態を避けられるので、このような心配りはうれしい。
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