マップの活用が攻略の要

新しい建物内に入った際、プレイヤーがはじめに行わなければならないのはマップの入手である。もちろん入手しなくてもクリアすることは可能だが、よほど記憶力に自信がある人以外は、まずこれを探すことをオススメしたい。一度入手すれば、建物全体の図面を△ボタンでいつでも画面上に呼び出すことが可能で、訪れた各部屋への入室可否も赤線でチェック(目的地が印される場合もある)され、円滑に探索を進めることができる。なお、これらの各マップは建物内に入ると比較的早めに入手できるよう配置されているので、部屋の机の上や廊下の掲示板などをこまめに調べていれば自ずと手に入るだろう。

探索の第一歩は、まずマップの入手から(画像は『2』より)

異形の怪物たちとの攻防

探索の邪魔となる異形の怪物たちとの戦闘だが、実はそういったシチュエーションは思うほど多くない。敵が画面を埋め尽くすほど出現するとか、並み居る敵を倒しながら進んでいくと思っていると若干拍子抜けする。これは本作がアクションではなく、「ホラーアドベンチャー」というジャンルに類別されている所以のひとつであると言えるだろう。また、敵の動きは一部を除いて緩慢で、狭い通路・部屋などで複数に囲まれるシチュエーションでなければ、ことさら対処に焦ることもない。しかし、その背景の不気味さと視界不良に加え、プレイヤーも動作が素早いわけではないので、これが恐怖を演出する要素のひとつとなっている。

暗闇から襲ってくる異形の怪物たち。ライトの灯りだけが頼りだが、それが敵に自分の存在を知らしめてしまうという罠も(画像は『2』より)

部屋など狭い場所での戦闘は要注意。通路なども複数の敵がいる場合は避けては通れない(画像は『3』より)

また、特筆すべき点として、『2』ではアイテムを順調に入手していくと、よほどのことがない限り射撃武器の弾切れを意識しないで進めていくことができるが、『3』ではアイテムがあまり用意されていないので、ザコ敵に銃火器を使用しているとボス戦前に弾切れしているなどの問題が度々生じる。これの対処法としては、ザコ敵には鉄パイプなどに代表される打撃武器を使用して弾薬の消費を控え、ボス戦での使用に限定するといった戦法が有効だ(もちろん、腕に自信がある人は素手や打撃武器のみでボスを倒すことも可能)。

さらに、ザコ敵との戦闘をできるだけ行わないように横をすり抜けて弾薬の消費を極力抑えるといった、"逃げるが勝ち的"な戦法をとることも可能。狭い部屋を探索する際などに発生した戦闘での回避は難しいが、通路などではかなり有効で、ノーダメージですり抜ければ、回復アイテムやクリアタイムの節約にもなる。