ネットワーク部分の機能は同等で、EMOBILE LTEとEMOBILE G4の両ネットワークに対応。通信はLTEを優先し、LTEと3Gのハンドオーバー時間は3~5秒程度だという。Web管理画面から3G通信に固定することもできるほか、LTEの電波が弱い場所で通信ができないような場合に、一艇の電波強度以下だと3Gに通信を切り替える制御を、ネットワーク側に組み込んでいるそうだ。サービス開始後、この制御を最適化して、LTEの境界部などで電波が弱くて通信できないような場合にも3Gに極力切り替えられるようにする考えだという。
イー・アクセスでは、microSDカードが必要なユーザーにはGL01P、軽量モデルが欲しいユーザーにはGL02Pといったすみ分けを考えているようだ。
USBスティック型のデータ通信端末「GL03D」もEMOBILE LTEとEMOBILE G4をサポートし、PCに直接接続できるほか、同梱のUSBケーブル経由での接続も可能だ。
現在はデータ通信専用だが、ガン社長は、2012年度第3~第4四半期ごろには、VoLTEに対応したスマートフォンを投入したい意向を示している。
同社の千本倖生会長は、「戦略的な大変重要なLTE」と位置づけ、イー・アクセスにとって「第2の創業と考えている」と強調する。同社は「すべての人に新たなブロードバンドライフを」というスローガンでサービスを展開してきて、モバイルブロードバンドサービスとしてのイー・モバイルでも、早くから高速化などのサービス強化を行ってきた。
その中で、2015年までの中期事業戦略を策定。ステップ1としてモバイルブロードバンド事業のさらなる強化を図り、さらにステップ2としてスマートフォン戦略を加速させるほか、顧客満足度向上、TV CMなどによるブランディング強化、サービス・端末ラインナップの充実、リアル店舗のイー・モバイルショップの拡大に取り組んでいく。
千本会長は、現在のモバイルブロードバンド人口を800万と見ており、イー・モバイルユーザーは3月末で400万と5割に達すると予測。15年までにこれが1,500万人規模になり、その時点で660万契約以上を獲得したい考えだ。これを実現するための根幹がLTEとの認識で、LTEサービスを積極的に展開していく意向を示している。