設定からは、イコライザーの変更も可能。ヘビー、ジャズ、ポップス、ユニークの4種類に2つのカスタム設定が可能なので、自分の好みのイコライザー設定ができる。ソニー独自のサラウンド技術VPTも搭載しており、スタジオやライブ、クラブ、アリーナ、マトリックスという5種類のサラウンド効果を設定することも可能。

さまざまな高音質化の設定を装備している

イコライザーの設定画面

VPTの設定画面

さらに「DSEE(高音域補完)」機能で、CDから楽曲を取り込む際に、エンコードすることで失われがちな高音域をクリアに再生してくれたり、左右の音をクリアに分離してくれる「クリアステレオ」、音量レベルをそろえる「ダイナミックノーマライザー」を搭載。本体背面のスピーカーからの音質を向上させる「xLoud」「Clear Phase」も搭載しており、高音質化機能をふんだんに盛り込んでいる。

ヘッドホン利用時だけでなく、スピーカー利用時の高音質化も可能

それに加えて、同梱のヘッドホンでもノイズキャンセラー機能を搭載しているのが特徴。設定から「ノイズキャンセル」を有効にし、室内、電車・バス、航空機という3種類の状況からキャンセル強度を選べる。

ノイズキャンセル機能を搭載しており、同梱のヘッドホンでノイズキャンセラーを体感できる

キャンセルの調整も可能

ヘッドホンは付属のものか、別売のZ1000シリーズ専用ヘッドホンMDR-NWNC200が利用できる

実際に試してみると、さすがにノイズキャンセルはかなり優秀。周囲の雑音はなくなるが、音質はそれほど変化せず、快適に音楽を聴ける。歩行中、自転車乗車中のような場合は、逆に危なく感じるぐらいだ。

付属のヘッドホンはインナーイヤータイプ

標準でノイズキャンセリングヘッドホンが付属するのは、大きな強みだ。付属のヘッドホンはさすがに最高級と言えるわけではないが、高音から低音まで無難にまとめており、比較的楽曲を選ばない印象。もう少し低音が欲しい印象もあるが、この辺りは高音質化機能を使うといいだろう。

とにかく、音質に関してはさすがにウォークマンではある。ノイズキャンセリングヘッドホンも含めて、音楽プレイヤーとしての出来は、「Android搭載端末」の中ではピカイチといってもいいだろう。