――第1弾、第2弾を踏まえて、稲垣さんが第3弾で意識したところはどのあたりですか?

稲垣P「やはり物語ですね。60日をかけて、男の子と女の子の物語を描けたら面白いだろうなって。これは第2弾の途中あたりから意識しだしたことで、それを第3弾ではきっちりやろうと思いました。これが実現できたのは、茉森さんという魅力的なキャラクターとセリフを作ってくださるプロのお力を借りられたことが大きいです。荒浪さんにもいい感じで演じていただけたので、完成した作品にはすごく満足しています」

――今回、荒浪さんが声を担当なさることになった経緯は?

稲垣P「多数の候補者から私のほうで絵にマッチしそうな方に絞って、亜方さんと茉森さんにご相談しました。それで、お二人が荒浪さんが良いとおっしゃってくださったので、決まった感じですね」

荒浪「決まった経緯については、もちろんまったく知らなかったのですが、あらためて聞くと、これは自慢できるレベルですよね(笑)」

――ちなみに今回も女の子の名前は募集するのですか?

稲垣P「します」

――荒浪さんはどんな名前だったらいいなと思いますか?

荒浪「やっぱりお嬢さまっぽい名前がいいですね。それでいて、可愛くて……麗華(れいか)とか(笑)」

稲垣P「あ、ちょっと気が強そう(笑)」

――お嬢さまっぽいですね

荒浪「如月麗華とか(笑)。あくまでも私のイメージですが、けっこうなお嬢さまなので」

――設定上は、かなりベタなお嬢さまですよね

荒浪「それがいいんですよ。缶切りもできない子ですから(笑)」

稲垣P「アニメを観てくれてる男性って、男の子的な尻尾を残してると思うんです。私自身も含めて(笑)。そういった男性が、一番うれしい設定にしたかったんです」

――実際に観ていただく方に対して、この女の子の魅力はどのあたりだと思いますか?

荒浪「身近な感じがあると思うんですよ」

――このお嬢さまにですか?

荒浪「キャラクター的にはすごい設定になっていますが(笑)、学校というシチュエーションが身近に感じてもらえるのではないかと思います。男の子にとっても、女の子にとっても、ちょっとした憧れのようなシチュエーションだと思うので、そこにワクワクドキドキしながら、一緒に青春してほしいですね」

――第3弾まで来ると、どこまで続くのかが気になるところですが……

稲垣P「先は決まっていないですが、できる限り続けたいですね、やっぱり」

――ここまででかなりハードルも上がっているので、今後はイラストも設定も、かなり大変ですよね

稲垣P「今回はある意味、剛速球な感じなので、次はどうしようかなと……。頭が痛いところです」

(次ページへ続く)