ファイルのバックアップとノンストップバックアップ

「Acronis True Image Home 2012 Plus」には、様々なバックアップ機能が備わっている。一つめはファイル/フォルダー単位のバックアップ機能。システム全体のバックアップは不要だが、重要データのバックアップだけを定期的に作成したいという場面は少なくない。

もちろん単純にデータを格納したフォルダーをNASなどにバックアップする方法もあるが、「Acronis True Image Home 2012 Plus」の同機能を使う意義は大きい。なぜならバックアップデータをワンファイルにまとめられるからである(自動分割機能が有効な場合は、一定サイズごとに分割ファイルが作成される)。単純にフォルダーをバックアップする場合、こうはいかない。手順の簡易さやスケジュール機能なども含めれば、これまで手動やスクリプトなどを用いて行ってきた半自動化作業から開放されることになる(図19~22)。

図19 「バックアップとリカバリ」タブを開き、「その他のバックアップ」ボタンをクリック。メニューから「ファイルのバックアップ」をクリックする

図20 これでファイルバックアップダイアログが起動する。初期状態ではユーザーフォルダーのみチェックされているので、必要に応じて対象となるフォルダーやカテゴリを選択して「今すぐバックアップ」ボタンをクリック

図21 これでバックアップタスクが実行される。ちなみにオプション設定などはディスクバックアップ時と大きな違いはない

図22 バックアップデータはディスクバックアップと同じAcronis True Image Backup Archive形式(拡張子「.tib」)で保存される

単純にデータを復元する場合は復元操作も選択できるが、バックアップデータとなるAcronis True Image Backup Archive形式(拡張子「.tib」)を直接参照できるため、必要なファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップで書き戻すだけでよい。誤って保存してしまったデータだけを以前の状態に戻したい場合や、古いデータを別の場面に使用するため取り出したい場合に役立つ機能である(図23~24)。

図23 Acronis True Image Backup Archive形式ファイルをダブルクリックすると、エクスプローラーでバックアップ内容を直接参照できる。必要なファイルをドラッグ&ドロップなどで書き戻すことも可能だ

図24 各プロパティダイアログには「Acronisリカバリ」タブが設けられ、ここからエクスプローラーによる参照や、復元操作も行える