Google Musicサービスを利用すると、音楽もクラウドに
Google Musicアプリのもう1つの魅力は、米国でのみサービスが行われている同名の音楽サービスであるGoogle Musicサービスのクライアントとして利用できることだ。
Google Musicサービスは、言ってみれば音楽のクラウドサービスで、ユーザーは自分のPCに保存している音楽ファイルを、Googleのサーバーにアップロードし、PCやAndroidからネットワークを経由してストリーミング再生することができるのだ。このクライアントソフトウェアがAndroidアプリのGoogle Musicアプリなのだ。
Google Musicサービスに申し込むには、Google MusicサービスのWebサイトmusic.google.comからサービスの申し込みをしなければならない。ただし、現時点でGoogle Musicサービスは米国のユーザーのみが対象になっており、日本からは申し込もうとするとエラーになって申し込むことができないようになっている。このため、実際に利用したい場合には、米国に旅行したときに申し込むなど、米国内のIPアドレスを持つPCから申し込む必要がある。筆者は5月にベータサービスが開始されたときに、米国で申し込んだが、1度申し込めば、PCが米国外にあっても利用することができている。
なお、音楽ファイルをアップロードするにはPCが必要で、Music Managerと呼ばれるソフトウェアをインストールして、PCの音楽ファイルをGoogleのサーバーにアップロードする必要がある。Music Managerは、iTunesやWindows Media Playerなど標準的な音楽再生ソフトに対応しており、プレイリストなどもそのままGoogleのサーバーにアップロードすることが可能になっており、ユーザーがやることはアップロードが終わるのを待つことぐらいだ。
Google MusicサービスをAndroid端末から利用するには、そのAndroid端末がGoogle MusicサービスにヒモづけられているGoogleアカウントとヒモづけられている必要がある。このため、Google Musicサービスを申し込む場合には、普段Android端末で利用しているメインのGoogleアカウントを利用して申し込んでおくといいだろう。
ちなみに、Google Musicサービスに登録できる端末は、データをアップロードするPCを含めて10台までとなる。なお、PCなどのブラウザを利用してアクセスする場合にはこの制限には含まれないが、Google MusicサービスにアクセスするにはGoogleアカウントを利用してログインする必要があるため、無差別に音楽をコピーするなどの用途には悪用できないように歯止めがかけられている。