セットアップが完了したら、通知領域にあるアイコンをクリックして、デバイスの取り外しを行い、Android端末のUSBストレージモードを終了させれば、セットアップは完了だ(図11)。

図11 通知領域からデバイスを取り外すためのアイコンをクリックしてメニューを呼び出し、Android端末の取り外しを行う

次はAndroid端末内のmicroSDカードからWindows 7を起動する手順だが、一般的なコンピューターであれば、USBポートに起動可能なUSBストレージを接続すれば、内蔵HDDより起動優先順位が高まるため、そのまま起動可能になるはずだ。もし、メーカーの設定により、内蔵HDDの起動優先順位が高い場合は起動デバイスを選択できるメニューを呼び出すとよい。メニューを呼び出すキーは[ESC]キーや[F12]キーなどが一般的だが、異なる場合はマニュアルなどで確認して欲しい(図12)

図12 ここ近年のコンピューターであれば、起動デバイスを選択できるメニューが用意されている。ここからAndroid端末を選択すれば簡単だ

ここで問題が発生した。Android端末がmicroSDカードをマウントできないのである。筆者はAndroidに関して明るくないが、エクスターナルインストールで導入したWindows 7はファイルシステムとしてNTFS形式を前提にしており、少なくとも借用したLYNX 3DはNTFSをサポートしていない。そのため、一度microSDカードをアンマウントすると再マウントできなくなってしまうのである(図13~14)。

図13 Android端末側でmicroSDカードがマウントできないため、起動デバイスとして使用することができなくなってしまう

図14 少々わかりにくいのでイラストで説明する。「BOOT革命/USB Ver.5」によるWindows OSのコピーにより、microSDカードのフォーマットがNTFSになるため、Android端末でマウントできなくなってしまうのだ