キヤノンの個人向けインクジェット複合機/プリンタ、2011年秋冬モデルのラインアップで、中核となるのが複合機の「PIXUS MG6230」(以下、MG6230)だ。ブラック、ホワイト、ブロンズという3種類の本体カラーバリエーションを用意し、好みや設置場所の雰囲気に合わせて選べる。
なお、この度のタイでの洪水でキヤノンの工場が被災し、MG6230の生産と供給に影響が出ることが明らかにされている。年末に向けてMG6230の購入を考えている人は、早めに購入しておいたほうがよいかもしれない。
■主な仕様 [インク] 6色独立インク(染料C/M/Y/BK/GY+顔料BK [印刷解像度] 最高9,600×2,400dpi [スキャン光学解像度] 4,800×4,800dpi [イメージセンサー] CIS [最大用紙サイズ] A4 [給紙] 前面カセット(普通紙専用、最大150枚)、後トレイ(普通紙最大150枚、ハガキ40枚) [自動両面印刷] 対応 [CD/DVD/BDレーベル印刷] 対応 [液晶モニタ] 3.0型カラー [インタフェース] IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、USB 2.0、メモリカードスロット [本体サイズ/重量] W470×D367×H173mm/約9.2kg [店頭予想価格] 30,000円前後
本体まわりをチェック
MG6230のプリントエンジンは、インクが顔料Bkと染料C/M/Y/Bkにグレーインク(GY)を加えた全6色(独立カートリッジ)、ノズル数はC/M/GYが1,536ノズル、Y/K/顔料Bkが512ノズル、合計6,144ノズルだ。インクのドロップ量は最少1plで、印刷解像度は最大9,600×2,400dpiとなっている。スキャナ部分のイメージセンサーはCISで、解像度は4,800×4,800dpi、対応する原稿サイズはA4まで。スキャンした画像はPCだけでなくメモリカードなどにも保存できる。
後ろの給紙トレイ、前面の排紙トレイ、上部の液晶モニタを開いた使用状態。給紙トレイの分だけ前面にスペースが必要 |
排紙トレイは印刷を開始すると自動で開くが、前方のガイドは自動で伸びない。用紙がなくなったのを検知して自動で閉じたらカッコイイと思うのは自分だけ? |
MG6230の本体は、背面の給紙トレイ、前面の排紙トレイと給紙カセット、上面の液晶モニタを閉じて収納状態にしておくと、出っ張りがほとんどなくなり、インテリア的にも収まりが良い。本体サイズはW470×D367×H173mmと、単純なサイズで見るとまだまだ大きいのだが、それでも年々小型化している。
普通紙専用の給紙カセットは排紙トレイの下。ホコリを気にせず用紙を入れておけるのは便利 |
フォト用紙やハガキは後トレイに給紙。用紙ガイドがやや奥にあり、大きさの違う用紙に入れ替えるとき微妙に合わせづらく感じるかもしれない |
給紙は2系統で、前面の普通紙専用カセットにはA4/A5/B5サイズの普通紙を最大150枚セットしておける。カセットが本体前方に出っ張ることがなく、見た目にもスマートだ。後トレイは、基本的にフォト用紙やハガキ、封筒といった普通紙以外の用紙で使う。こちらも最大給紙枚数は150枚で、ハガキの場合は最大40枚となる。
背面左側にあるのがUSB 2.0ポートと10BASE-T/100BASE-TX対応の有線LANポート。電源コネクタは右側。無線LAN接続ならケーブル類は電源ケーブルだけで済む |
本体の原稿台。原点は左上だ。イメージセンサーは光学4,800dpiのCIS |
無線LAN/有線LANに標準対応
MG6230とPCの接続インタフェースは、USB 2.0、有線LAN、無線LANの3種類だ。どれを利用してもよいが、有線LANと無線LANは排他になっている。おすすめはもちろん無線LANで、設置場所の自由度が高まり、MG6230に接続するケーブル類も電源ケーブルだけで済む。また、無線LANの接続機能として、バッファローの「AOSS」、NECの「らくらく無線LANスタート」、Wi-Fiアライアンスの統一規格「WPS」に対応しているため、これらの接続機能をサポートした無線LANルータ/アクセスポイントなら、接続設定もスムーズに進められるだろう。SSIDや暗号キーを手動で入力する設定も可能だ。