自室で使うパソコンとして人気が高いのが、20~24型の大型液晶を採用した一体型PCだ。なかでもデジタルテレビチューナーを搭載したモデルは、テレビとレコーダー、パソコンの1台3役を兼ねるということもあり、各社から多くの製品が発売されている。日本HPの秋冬モデル「HP TouchSmart PC 520-1030jp」もそのひとつだ。

製品をパッと見て、まず印象に残るのが、液晶ディスプレイ部が宙に浮いたような個性的なデザイン。液晶パネルは23型ワイドで、1,920×1,080ドットのフルHD解像度に対応している。液晶上部には100万画素のWebカメラが内蔵されており、ビデオチャットやテレビ電話などに利用可能。ちなみに液晶ディスプレイは視野角が水平170度/垂直160度と広めで、斜めから見ても色の変移が少ないのがうれしい。

液晶パネルは23型ワイドで、解像度は1,920×1,080ドット。視野角が広いので、ラフなかっこうでもテレビなどを楽しめる

液晶上部には100万画素のWebカメラが内蔵されており、ビデオチャットやテレビ電話などに利用することができる

本体には地上・BS・110度CS対応テレビチューナーとB-CASカードスロットを内蔵しており、デジタル放送の視聴や録画が可能。テレビ視聴・録画ソフトはWindows標準のMedia Centerを使用する。専用ソフトを採用するタイプに比べると機能や使い勝手は若干見劣りするところもあるが、動作自体はサクサクで、チャンネルの切り替えや録画番組の再生などの操作も快適に行える。

本体背面の上部には、ハンドルとして利用できるくぼみが設けられている。部屋の中を持ち運ぶのも簡単

本体背面には、地デジ用、BS/CS用のアンテナ端子がそれぞれ1つずつ用意されている。また、USBポートやLAN端子なども搭載されている

光学ドライブにはBlu-ray Discドライブを採用しており、市販のBDビデオタイトルを再生して楽しむことが可能。再生や停止などの制御は、製品に付属のリモコンを使って家電感覚で行うことができる。

本体右側面には書き込みにも対応したスロットローディング式のBlu-ray Discドライブが搭載されている。もちろん、デジタル放送の録画番組をBDに記録することもできる

本体左側面には、USB 3.0や6 in 1メディアスロット、マイク端子、ヘッドフォン端子などが搭載されている

CPUは第2世代Intel CoreのIntel Core i5-2400S(2.50GHz)を採用しており、パフォーマンスは十分すぎるほど。テレビ視聴画面とデスクトップの切り替えや、各種ファイル操作、アプリケーションの起動など、いずれも高速で、引っかかりを感じる場面はほとんどなかった。

Windowsエクスペリエンス インデックスのスコア。プロセッサやメモリのパフォーマンスが非常に高いことが分かる