新たにUSBカメラに対応し留守宅を監視できる
AtermWR8600Nの新機能のひとつが、USBカメラに対応したことだ。AtermWR8600NのUSBポートに接続したUSBカメラの画像を、Webブラウザで見ることができる。例えば、留守宅のペットの様子を外出先から監視するといった使い方が可能だ。利用できるUSBカメラは、USB Video Class規格Ver 1.0a/1.1に対応したもので、一般的な製品なら大丈夫だ。画像の解像度や更新間隔は、Webブラウザ側で変更できる。更新間隔を短く設定すれば、フレームレートの低い動画を見ている感覚で監視できるので、いろいろな場面で活用できそうだ。
スマートフォン対応機能も強化
AtermWR8600Nでは、スマートフォンへの対応も強化されている。前述したUSBファイルHTTP公開機能を利用すれば、スマートフォンのWebブラウザを利用して、USBポートに接続したストレージへのアクセスが可能になるが、サードパーティから公開されている専用アプリを使うことで、より気軽にアクセスできるようになる。
AnchorZが開発した「ホームコネクト for Aterm」というアプリは、Android用とiPhone用があり、どちらも無料でダウンロードできる。ホームコネクト for Atermでは、スマートフォンからUSBカメラ機能やUSBファイルHTTP公開機能、PCリモート起動などを簡単に利用できるだけでなく、AtermWR8600Nの設定を変更することも可能だ。無料アプリとは思えない完成度であり、AtermWR8600Nとスマートフォンをお持ちの方は、是非インストールすることをおすすめしたい。
ホームコネクト for Atermを利用すれば、USBファイル閲覧やUSBカメラへのアクセスがより簡単に実現できる |
ホームコネクト for Atermを利用して、USBファイルを閲覧しているところ |
スマートフォンのアプリからUSBカメラの映像を確認できる |
ホームコネクト for Atermでは、Aterm本体の設定も可能だ |
無料で使える簡易DDNS機能「ホームIPロケーション」
リモートアクセス機能の強化については、固定グローバルIPの割り当てがなくても、決まったホスト名でアクセスできる簡易DDNS機能「ホームIPロケーション」が無料で利用できるようになった。BIGLOBEやお名前.comが提供するDDNSサービスにも対応しているが、ホームIPロケーションは申し込みが不要で、無料で使えることが利点だ。
ホスト名にはランダムの英数字が含まれるが、通常のDDNSサービスと異なり、クイック設定Webのチェックボックスにチェックをつけるだけで利用できるのは嬉しい。ホームIPロケーションを利用することで、外出先からでもスマートフォンやPCによるリモートアクセスが簡単に行える。
高機能かつ使い勝手のよい無線LANルータ。幅広い層におすすめ
ここでは、USBカメラやホームIPロケーションなどの新機能を中心に紹介してきたが、もちろん、無線LANルータとしての基本機能やセキュリティ機能も充実している。2.4GHz帯と5GHz帯を同時に利用できるだけでなく、マルチSSID機能で2.4GHz帯と5GHz帯のそれぞれで2つのSSID(アクセスポイント名)を利用でき、それぞれにAESとWEPなど異なる暗号化設定を割り当てられるので、WEPのみ対応のゲーム機とAES対応のノートPCなどを混在できる。
ルータ単体モデルの実売価格は1万円を切っており、コストパフォーマンスも非常に優秀だ。高機能で使い勝手のよい無線LANルータとして、初心者から中上級者まで幅広い層におすすめできる。また、11n非対応の無線LANルータを使っていたり、速度に不満がある人、無線LANルータを買い替えたいと思っている人にもぴったりだ。