「らくらく無線スタート」と「らくらくネットスタート」で簡単設定

ルータの初期設定は、特に初心者にはなかなか難しいものだが、AtermWR8600Nには「らくらく無線スタート」と「らくらくネットスタート」という2つの簡単設定機能が用意されていおり、簡単に設定できる。

らくらく無線スタートは、無線LANルータと子機(クライアントとなるPCなど)の接続設定を簡単に行う機能だ。キーボードからSSIDや暗号化キーなどを入力しなくても、AtermWR8600N本体のらくらくスタートボタンを2回押すだけで、自動的に設定が完了する。同機能は、Atermシリーズの子機(USBスティックや無線LANカード)だけでなく、無線LAN機能を標準搭載したノートPCなどでも利用できるので便利だ(らくらく無線スタートEXと呼ばれる)。

「らくらく無線スタートEX」をインストールし、本体のらくらくスタートボタンを押すだけで、無線LANの接続設定が完了する

らくらくネットスタートは、ブロードバンド回線の設定を自動的に行ってくれる機能だ。ブロードバンド接続ポート(WAN)に接続された回線を自動判別し、適切なモードに設定してくれる。AtermWR8600Nには、ローカルルータモード、無線LANアクセスポイントモード、PPPoEルータモードという3つのモードがあるが、らくらくネットスタートを利用すれば、適切なモードを自動的に設定し、インターネットへのアクセスが可能だ。なお、PPPoEルータモードの場合は、AtermWR8600NのWeb設定画面をWebブラウザで開いて、接続に必要なユーザー名とパスワードを入力する必要がある。

細かな設定もブラウザから可能

AtermWR8600Nでは、セキュリティ関連や無線LAN関連、後述するUSBカメラ機能などの設定は、専用ユーティリティを使わずにWebブラウザから行う。これを「クイック設定Web」と呼んでいるが、ユーザーインタフェースも分かりやすく、設定項目も充実している。本体ファームウェアの更新もクイック設定Webからのオンラインバージョンアップに対応している。

Webブラウザから詳細設定が可能なクイックWebの画面。左側にメニュー項目が表示されており、分かりやすい

無線LANに関する詳細設定画面。2.4GHz帯と5GHz帯それぞれにつき、プライマリとセカンダリの2つのSSIDを利用できるので、セキュリティ面も安心だ

消費電力を削減できるECOモードを搭載

本体側面のECOボタン

省電力機能が充実していることも魅力のひとつだ。本体側面にECOボタンが用意されており、ボタンを押すだけで無線LANやUSBポートを無効にするECOモードに切り替わる。ECOモードは全部で3種類だ。

ECOモード設定1では、待機消費電力が通常の8.5Wから3.3Wへと60%も削減される。ECOモード設定2は、無線LANの速度を制限することで、無線LANを利用しながら消費電力を削減するという汎用的なモード。ECOモード設定3は、無線LANとUSBポートを利用しながら消費電力を削減する。スケジュール機能も備え、日中や夜間など無線LANを利用しない時間帯が決まっている場合、ECOボタンを押す代わりに、設定した時間になると自動的にECOモードに移行させることも可能だ。

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