オンラインフォルダーの共有
SkyDriveの大きなメリットがフォルダーの共有です。繰り返しになりますが、同じプロジェクトに携わっている別会社のスタッフや、遠方に住む両親、仲の良い友人同士で、Officeドキュメントファイルや任意のファイル、画像ファイルや動画ファイルを共有することができるため、移動コストや通信費を軽減することが可能です。
SkyDriveの共有設定はあくまでもフォルダー単位で、ファイル単位の共有設定はできません。共有レベルは閲覧のみ、もしくは追加・編集・削除の二種類のため、ビジネスシーンで求められる複雑な共有設定は、複数のフォルダーを作成して対応するしかありません。また、共有するには相手もWindows Live ID(SkyDrive)の所有が前提となります(図25~30)。
相手のWindows Live IDの取得を強いることができない場合は、閲覧可能なリンクを送信する機能を使用しましょう。「リンクの取得」の「全員と共有」から得られるURLを特定の相手に伝えることで、受け取った相手は指定したフォルダーへの閲覧が可能になります。
また、電子メール経由で直接URLを送信する場合は「リンクの送信」をお使いください。図33の画面にある<受信者にWindows Live IDを使用したサインインを要求する>のチェックを外した状態で送信すれば、同じように非Windows Liveユーザーでもファイルのダウンロードやメディアファイルの閲覧が可能になりますただし、本操作はURLが外部に漏れると大きなリスクが発生することになりますので、可能であればWindows Live IDを用いた共有を強くお勧めします(図31~35)。
ここで、SkyDriveのセキュリティ設定を確認しましょう。実際にアクセスするとわかるように、通信内容を暗号化するHTTPS(SSL)が用いられ、フォルダーの共有設定は、全員(パブリック)/自分の友達と、友達の友達/友達/一部の友達の四段階。友達という表現は曖昧ですが、これらの定義はWindows Liveのプライバシー設定と連動しています。
Windows Liveのプロフィール設定からプライバシーの詳細オプションを参照しますと、連絡先などWindows Live IDに紐付けられた各情報を元に関係性を判断するという仕組み。こうなるとSkyDriveだけの話ではなくなってしまいますので、今回は割愛しますが、Windows Liveのプライバシーロジックを把握するまでは、共有レベルを変更するのではなく、ユーザー単位で管理することをお勧めします(図36)。