オンラインストレージとは
Microsoftが提供するオンラインストレージサービス「Windows Live SkyDrive(以下、SkyDrive)」。以前は、Windows Live Foldersというサービス名で提供されていましたが、コンセプトの変更により現在の名称に変更されました。
しかし、せっかく無償で25GB(ギガバイト)ものオンラインストレージを使用できるにも関わらず、「どうにもSkyDriveの使い方がわからない」「SkyDriveって本当に便利?」と訝(いぶか)しがって、使っていない方が多いとか。そこで、初めてSkyDriveにチャレンジするユーザーに向けて、操作方法から活用方法までを詳しく解説します。
まず、SkyDriveが属するオンラインストレージサービスの解説から始めましょう。同サービスは文字どおり、ネット上(オンライン)で記憶装置(ストレージ)を提供するものであり、ユーザーはローカルディスクに似た感覚で写真や動画、ドキュメントなどをオンラインに保存することが可能です。
もちろん、ローカルディスクに保存した方がスピーディかつ安全なのは言うまでもありません。オンラインストレージを使用するメリットの一つが、インターネット接続環境を確保して認証をクリアすれば、どのような場所でもファイルの参照が可能になるという点です。 ※このあたりにご友人のイラストが入ると良いかと。
例えば自宅で作成したドキュメントファイルを会社のコンピューターから参照すれば、移動時にUSBメモリーなどを持ち歩く必要はありません。また、特定のユーザーのみに共有フォルダーの一部を公開することで、互いが物理的に離れていても共同作業を行うことができるでしょう。個人のシチュエーションを例にすれば、田舎の両親に子どもの写真や動画を見せる場合にも使用できます。
インターネットの普及により、オンラインストレージサービスの重要性は日々高まり、数多くの企業が有償・無償の同サービスを提供するようになりました。今回取り上げるSkyDriveもその一つ。次節からはSkyDriveの概要を説明しましょう。
SkyDriveを使用可能にする
前述のようにSkyDriveは、Microsoftのインターネット向けサービスであるWindows Liveに属するため、同社が提供するWindows Live IDが必要です。
そもそもWindows Live IDは、一つのアカウントで各種リソースを利用可能にするシングルサインオンサービスの一種で、以前はMicrosoft Passport Networkと呼ばれていました(その時の名残なのか現在でもwww.passport.netが用いられています)。まずはWindows Live IDの新規作成を行いましょう。
基本手順は一般的なWebサイトと同じように、Windows Live IDの公式サイトにアクセスして、サインアップ操作を行うだけです。初心者が注意すべき点は、メールアドレスの名前です。
既に多くのユーザーがサインアップしていますので、お好みの名前でサインアップできるとは限りません。そのため、一度好みの名前を入力して、<有効なアドレスか確認>ボタンをクリックしてください。緑色のメッセージが表示されれば同名は使用可能です(図01~03)。
図01 まずはWindows Live IDの公式サイトにアクセスし、左側にある「新規登録」をクリックします |
あとはパスワードや個人情報など必要な情報を入力してサインアップを続行してください。ちなみに、今回のサインアップ操作はpassport.netで行われましたが、live.comでサインアップ操作をうながされる場合、電子メールアドレスのドメインを変更することが可能なる場合があります。入力する情報に大差はありませんが、サインアップ後にジャンプするWebページが異なる程度ですので、気にする必要はありません(図04~08)。
図03 ここでMSN Hotmailメールのアカウント申請します。「メールアドレス」のテキストボックスに任意の名前を入力し、<有効なアドレスか確認>ボタンをクリック。緑色のメッセージが表示されればOKです |
MSNのWebページが表示された場合は、live.comにアクセスしてみましょう。ページ右上にはあなたの名前が表示されていれば、Windows Live IDのサインインが維持された状態となります。そのままページ上部にある「SkyDrive」をクリックすれば、使用可能な状態となりました(図09~10)。
図09 live.comにアクセスしますと、MSN Hotmailの閲覧や現在ログオンしていることが確認できます。ページ上部にある「SkyDrive」をクリックしてください |