廉価版のA55チップセットが初登場

Llano向けチップセットの下位モデル「A55」を搭載したマザーボードが初めて登場。ASRockの「A55 Pro3」「A55M-HVS」という2モデルで、価格はそれぞれ、7,500円前後と6,000円前後と低価格だ。

「A55 Pro3」。A55チップセットながら、USB3.0ポートも2つ備える

「A55M-HVS」。グラフィックス出力はどちらもHDMIとVGAの2つだ

AMDのAシリーズAPU向けには、A75とA55という2種類のチップセットがラインナップ。A55はUSB3.0/SATA3.0のサポートを省略したモデルになり、それ以外に大きな違いはない。

A55M-HVSはマイクロATXの製品で、Socket FM1対応マザーとしては最安クラスとなる。ただし、A75を搭載する上位モデル「A75M-HVS」が7,000円前後で買えてしまうため、「少しでも安く」というのでもなければ、あまりA55M-HVSを選択する理由はない。

一方ATXモデルのA55 Pro3は、A55チップセットながら、別チップを搭載してUSB3.0/SATA3.0に対応させた(USB3.0はEtron、SATA3.0はASMediaのチップ)。それでも上位モデル「A75 Pro4」(1万円前後)よりも安いが、USB3.0のポート数やディスプレイ出力には違いがあるので注意。

GeForce GTX 560でもトリプルディスプレイ

ZOTACの「GTX560 MultiView」は、HDMI出力が2ポートもあるちょっと変わったグラフィックスカード。搭載GPUはGeForce GTX 560ながら、最大3画面までの同時出力が可能となっている。価格は21,000円前後。

ZOTACの「GTX560 MultiView」。VGAクーラーはノーマル版と同様だ

HDMIポートが2個というのがちょっと変わっている。出力は3画面まで

グラフィックス出力端子は、HDMI×2ポート、DisplayPort×1ポート、DVI×2ポートという構成。この5ポートのうち、同時に使用できるのは最大3画面までで、そのときはHDMI×2ポートが必須で、残りの1ポートをDisplayPortかDVIから選ぶ形になる。また付属はしないが、HDMI→DVIの変換アダプタを使うことも可能だという。