iidaブランドのスマートフォンが登場

そして最後の1台が、2001年5月のau Design Projectコンセプトモデル「info.bar」から始まり、03年10月のフィーチャーフォン「INFOBAR」、07年12月の「INFOBAR 2」と続き、「ケータイの新たな可能性を提案してきた」(同)INFOBARブランドのスマートフォンだ。

これまでのINFOBARの歩み

10年目に登場したスマートフォン版INFOBAR

スタートから10年、iidaブランドに発展したプロジェクトから登場するのがスマートフォン版の「INFOBAR A01」。デザイナーは従来通り深澤直人氏で、伝統のタイルキーとマルチカラーを継承。「スマートフォンでもここまで(デザインが)できると思っている」と田中社長は自信を見せる。

UIはデザイナーの中村勇吾氏がディレクションをして、タイル上にアイコンを並べて縦スクロールする独自のシンプルで使いやすいデザインを採用した。アイコンの並び順などの変更も可能で、撮影画像やカレンダーなどを表示するなどウィジェット的な使い方も可能になっている。

ボディデザインは深澤直人氏、UIディレクションは中村勇吾氏

下部のタイルキーとカラーリングが独特のINFOBAR

採用されているUIはタイル上で、上下にスクロールする形。タイルの市、張り付けるアイコンはカスタマイズ可能

撮影画像を表示することもできる。ジャンルごとに区切り線も入れられ、そこで折りたたむこともできる

右にフリックするとAndroid本来のホーム画面も現れる

本体カラーは4色

本体背面

大きめのタイルキーが独特

本体側面

画面を右方向にフリックすると、通常のAndroidのホーム画面が現れ、従来のウィジェットも利用可能。2つを使い分けることで、より使いやすいUIを実現している。田中社長は「心地よい操作感とカスタマイズ性で、ずっと大事にしてきたauのワクワク感、iidaのワクワク感を体現したい」と期待を示す。アクセサリー類も豊富に用意し、INFOBARの世界観を実現しようとしている。

INFOBAR向けのアクセサリーも充実

巻き取り式のACアダプタ

さまざまな種類のケースも用意される

今回発表された6機種は、すべて最新Android 2.3(Gingerbread)を搭載しており、緊急地震速報にも全機種で対応する。触った印象では、操作できた機種はどれもサクサクと動作し、快適な操作が可能で、完成度が一段上がった感じだ。

田中社長は、KDDIの社長になって2回目の端末発表会だということで、auのイメージ、ブランドを「ワクワクすることをやってくれるワクワク感」だと話し、それを伝えられる製品ラインナップになったと自信を示している。