搭載する液晶ディスプレイは視野角が比較的広く、斜めから見ても色の変化が少ない。また黒の締まりがよく白飛びも少ないため、明るいシーンも暗いシーンも、映像のディテールをしっかり確認することができる。赤や青などの原色を表示させた場合も色の飽和が少ないため、カラフルなシーンがあまりベタつかないのもうれしい。これは、本製品の液晶と高画質化エンジンがそれだけ優秀だということなのだろう。
3Dコンテンツを鑑賞する際は、付属の3Dコンバージョンパネルを液晶前面に装着する必要がある。3Dコンバージョンパネルの脱着自体は1分もかからず簡単に行えるが、パネルのサイズがそれなりに大きいため、未使用時のパネルの置き場所には多少頭を悩ませそうだ。
ニンテンドー3DSや3D対応スマートフォンなどを使用している人ならわかると思うが、通常グラスレス3D液晶は視野角が狭く、少し斜めから見ただけでも像がぶれて立体に見えなくなってしまう。しかし、本製品の場合はある程度斜めから見ても像がぶれることがない。3D映像に関しては、コンテンツにもよるが、画面から絵が飛び出してくるというよりは映像に奥行きが増すという感じで、長時間視聴してもあまり疲れないのがうれしい。家族や友達と一緒に3Dコンテンツを鑑賞するには最適な製品だと感じた。
ただし、いくつか注意したい点もある。たとえば、3Dコンバージョンパネルを装着するとモアレがかかったようになり、ダイアログなどの細かい文字が見づらくなるということ。また斜めから見たとき映像がぶれづらいといっても、映像の立体感はやはりそれなりに減じてしまう。そこを理解した上で利用するなら、手軽に3Dを楽しめるパソコンとして大いに活躍してくれるはずだ。