経営学と高校野球というこれまでになかった奇抜な組み合わせと、親しみやすい装丁イラストで話題となり、ビジネス書籍では異例の累計200万部超を記録している岩崎夏海氏の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」。略称『もしドラ』として親しまれる本作だが、TVアニメ、映画、コミカライズと、幅広いメディア展開が行われていることでも大きな話題となっている。

TVアニメ『もしドラ』がキッズステーションに登場

■TVアニメ『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』ストーリー概要
「私が野球部をマネジメントして甲子園に連れて行きます!」
都立高校の弱小野球部マネージャーとなった川島みなみは経営学の大家・ドラッカーの著書『マネジメント』を手に、そう宣言した。
すべては入院してしまった親友・宮田夕紀に感動を与えるために。
だがこの野球部は問題が山積みだった。言いたいことが部員に伝わらない監督、レギュラーであることを疑問に思う俊足外野手、キャプテンであることを悩む四番打者、そして監督への不満を抱えたエースピッチャー。みなみの目の前には多くの難題が立ちはだかる。
野球部にとっての「顧客」とは? 部員のやる気を引き出すための自己管理目標とは? マーケティング、社会貢献、高校野球へのイノベーション。『マネジメント』に書かれた企業経営や組織論のエッセンスを高校野球に応用し、みなみと野球部員達は甲子園に出場できるのか?

アニメ版については、大震災の影響で放送時期が延期されたものの、2011年4月末よりNHK総合にて放送され、現在も毎週金曜日の午前0時15分よりNHK総合で放送中だが、6月27日からは、全国のケーブルTVやスカパー!などで視聴可能なCS放送局「キッズステーション」でも放送開始となる。そこで今回は、原作者である岩崎夏海氏が本作についてあらためて語ったメッセージを紹介していこう。

(次ページより岩崎氏のメッセージを紹介)