自由度が高いGTX 560の無印バージョン
NVIDIAから新GPU「GeForce GTX 560」が発表、各社から一斉に搭載グラフィックスカードが発売された。今回、店頭で確認できたのは10社の13モデル。2万円前後が価格の中心帯となっている。
各社製品の価格は以下の通り。オーバークロックモデルやオリジナルVGAクーラー搭載モデルなど、バラエティに富んでいる。
メーカー | クロック | メモリ | 価格帯 |
---|---|---|---|
MSI | 870MHz | 1GB | 22000円前後 |
ASUS | 850MHz | 1GB | 24000円前後 |
GIGABYTE | 830MHz | 1GB | 20000円前後 |
Leadtek | 850MHz | 1GB | 22000円~23000円前後 |
Palit | 810MHz | 2GB | 19980円(ドスパラ) |
900MHz | 1GB | 18980円(同) | |
810MHz | 1GB | 17980円(同) | |
Gainward | 822MHz | 1GB | 21000円前後(3スロット厚) |
822MHz | 1GB | 20000円前後 | |
ZOTAC | 810MHz | 1GB | 20000円前後 |
GALAXY | 810MHz | 1GB | 20000円前後 |
EVGA | 810MHz | 1GB | 20000円前後 |
玄人志向 | 810MHz | 1GB | 19000円前後 |
このGPUは、GTX 560 TiとGTX 550 Tiという、2つの"Tiモデル"の間にラインナップされるものだが、これが特殊なのは、決まった"定格クロック"がないこと。普通は定格の動作クロック(GTX 560 Tiは822MHz、GTX 550 Tiは900MHz)がある上で、より高速に動作するようにしたものを"OC版"として販売しているのだが、GTX 560の仕様表を見ると、「810~950MHz」と例外的に幅を持たせた数値が示されている。
この表記の仕方だと950MHzでも"定格"となってしまいそうだが、それだと不便なので、ほとんどのメーカーでは基本となる810MHz動作モデルを"定格版"、高速なモデルを"OC版"と位置付けて販売している。消費電力には注意しておきたいが、モノによっては上位モデルGTX 560 Tiの性能を上回っている場合もあるようで、コストパフォーマンスの高さが魅力の1つと言えそうだ。